1998年10月10日
大株歩道入口付近
  ヤクシマツチトリモチ
<屋久島土鳥黐>
Balanophora yakushimensis HATUS.et MASAM.

[ツチトリモチ科ツチトリモチ属]

分布:大隅半島南部、屋久島、種子島
標高1000m前後

開花期:9〜11月

 葉緑素のない植物で、主に常緑広葉樹のクロバイの根に寄生する。オニクロキ、テイカカズラに寄生するものはやや大きい。日本産の本属中最も小型。一個の根茎から1〜3個の花茎を出す。ツチトリモチ Balanophora japonica MAKINO は地下の固い部分に低い突起物があるが、これは地下部に突起物がないかまたははっきりしない。また鱗片葉が非常に小さく、根茎と花茎の接続部周辺に爪状になって密に互生する点が、ツチトリモチと著しく異なる。地上部は直径1〜1.5cm、長さ2〜3cm程。

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