1998年10月28日
国割岳北面800m付近
  アオキ
<青木>
Aucuba japonica THUNB.

[ミズキ科アオキ属]

分布:本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄

開花期:4月
熟果期:12月

用途:庭木、鉢植え、飼料

薬用:成分はイリドイドの aucubin, aucubigenin が知られ、含量は種子に最も多く、茎や葉はこれに次ぐ。
民間薬として、▼凍傷、火傷、創傷などにこの葉をあぶって泥状にしたものを貼る。▼葉を揉んで腫物につける。▼奈良県などで古くから作られている陀羅尼助は、キハダの樹皮{黄柏(おうばく)}とアオキを水で抽出し、水層を煮詰めたもので、苦味健胃薬として用いる。

 常緑低木。雌雄異株。やや肥沃な谷間の林間に多い。枝は緑色、基部は暗灰色となる。葉は対生し、長さ8〜10cmの長楕円形。先は尖り基部は広いくさび形で、ふちにあらい鋸歯がある。質は厚く表面に光沢がある。枝の先に円錐花序を付け、紫褐色または緑色の小さな花を多数付ける。

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