年 月 日
確 認 書

 私は屋久島救助犬協会から甲斐犬1頭を譲り受けるにあたり、予めその犬について説明された「動物販売事前説明事項・販売契約書」を受け取り、内容について全て確認しました。




住 所                                                          
氏 名                                                          

第一種動物取扱業者の場合はその登録番号                          
(該当業種の左側に✔を、右側に登録番号を記してください)        
□ 販売:                                                       
□ 保管:                                                       
□ 貸出し:                                                     
□ 訓練:                                                       
□ 展示:                                                       
□ 競りあっせん:                                               
□ 譲受飼養:                                                   

 店 名     屋 久 島 救 助 犬 協 会      
 説明者             上 村 美 鈴            


 注:この確認書の受領は、動物の愛護及び管理に関する法律施行規則第8条第4号の規定により、動物の販売業者に義務付けられているものです。


     様
  年 月 日

屋久島救助犬協会
〒895-0131 鹿児島県薩摩川内市高江町2214
TEL 090-9580-7862
URL = http://tetec.jp/rescudog.htm
E-mail=
動物取扱責任者:上村 美鈴

動物販売事前説明事項(見本)
※販売に当たっては、文書等で対面説明し、顧客の署名等による確認を行うこと等が義務付けられている。

 お客様に仔犬をお譲りするにあたり、お客様に仔犬の現状をご確認いただくとともに、以下の通り「動物販売事前説明事項・販売契約書」の説明をさせていただきます。書類をご確認いただきましたら、「確認書」にご確認いただいた日付を記入しご署名ください。ご不明な点等ございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

 甲斐犬の原産地は甲斐乃國(現在の山梨県)の北岳(標高3192m、日本第2位の高峰)の東側斜面、中巨摩郡芦安村(現南アルプス市芦安)だと言われています。この辺りは周囲から隔絶された環境にあったため、甲斐犬は他犬種との雑種化を免れました。いや、20世紀初頭まで日本の山岳地帯に生息していたニホンオオカミと交わり、更に野性味を増していったのかも知れません。甲斐犬は警戒心が強く、運動能力が高く、野性味に富んでいますが、飼主に対しては極めて忠実であり、優秀な猟犬として狩猟で暮らす村の人々の生活を支えてきました。1931年11月3日には山梨県甲府市で甲斐日本犬愛護会(後の甲斐犬愛護会)が創立され、1934年1月22日には国の天然記念物に指定されました。しかし甲斐犬の愛好家たちは流行に乗ることを好まず、知る人ぞ知る犬となっていきました。現在でも国の天然記念物に指定されている日本犬の中では一番数が少ない犬種です。

 甲斐犬は中型犬で、毛色は黒と茶の割合によって黒虎毛、中虎毛、赤虎毛の3通りに分けられています。無駄吠えをせず、無駄な動きが少なく、体格の割に食べる量が少なく、体臭が少ない犬種です。被毛はダブルコートで暑さ寒さともに強く頑健な犬種です。世界記録には達しませんでしたが、芦安村には28年10ヶ月生きた犬がいました。記憶力も優れていますが、嫌なこともずっと覚えているため、育てるにあたり嫌な思いをさせないように細心の注意を払う必要があります。例えば猟犬として育てたいのであれば鉄砲の破裂音に馴らす必要がありますから、初めは遠くの方で爆竹等を1発だけ鳴らし、様子を見ながらだんだん近付けていき、その後2発、3発から徐々に連発へと増やして破裂音に馴らしていきます。破裂音と同時に好物を与えるのも良いでしょう。ただし本当に嫌な思いをしている時には好物も口にしませんから、その場合にはもう少しショックを和らげて馴らしていく必要があります。環境等に馴らすのも同様の進め方をします。また家庭犬として他人に優しく接するようにしていきたいのであれば、仔犬のうちから多くの他人に会わせて馴らしていく必要があります。1日3人以上新しい他人に会わせることを目安に、犬好きな人に撫でてもらったりフードをあげてもらったりして馴らしていきます。仔犬のうちは見た目も可愛いので、人通りの多いところに連れて行けば可愛がってくれる人はたくさんいるでしょう。ただし声や態度が威圧的な人に接すると逆効果なので気を付けてください。甲斐犬はこのように多くの他人に会わせながら育てても、生来の警戒心が失われることは殆どないので、番犬としても十分役に立つでしょう。また高い運動能力を活かしてアジリティー、フリスビーなどをさせるのも良いでしょう。

【1】品種等の名称(動物の愛護及び管理に関する法律施行規則第8条第4号イ)
 甲斐犬

【2】性成熟時の標準体重、標準体長その他の体の大きさに係る情報(同ロ)
 標準体重:10〜18kg、標準体高:40〜50cm。ただし、あくまでもこの犬種の標準であり、個々の犬にあてはまるとは限りません。

【3】平均寿命その他の飼養期間に係る情報(同ハ)
 平均寿命:10〜15年。ただし、あくまでもこの犬種の平均であり、個々の犬にあてはまるとは限りません。それに、フードや飼養環境などによって寿命が大きく変わる可能性があります。是非長生きできるように大切に育ててください。

【4】飼養又は保管に適した飼養施設の構造及び規模(同ニ)
 犬の大きさや習性に応じた十分な広さを備えたものを用意してください。排尿・排便する場所や隠れる場所も必要です。また清掃が容易で、犬が逃げ出せず、突起物等により人や犬がけがをしない構造にしましょう。

【5】適切な給餌及び給水の方法(同ホ)
1.ドッグフードは合成保存料、合成着色料等の危険な添加物を使用せず、遺伝子組み換えでない原材料でつくられ、全体の栄養バランス(人とは異なる)がとれたものをお選びください。当犬舎お奨めのフードはbe-NatuRal(ビィ・ナチュラル)です。当犬舎が販売代理店となっておりますのでお気軽にご注文ください。総合スーパー、ホームセンター等で特売しているようなフードは粗悪品が多いのでお奨めできません。また輸入品の場合、同じメーカーのドッグフードであっても正規輸入品と並行輸入品があります。チャーター便を使用して気温が低いルートで輸入される正規輸入品と違い、並行輸入品はルートによっては赤道直下を通る事もあり、貨物室は高温多湿となるので、ペットフード等は輸送中に変質する恐れが高まります。更に高温多湿の中では病害虫を駆除する必要があるため、毒性の強い臭化メチル、リン化アルミニウム、青酸ガス等を使用して燻蒸されることもありとても危険です。正規輸入品、並行輸入品のどちらであるかは、販売店に聞けば大抵分かりますが、曖昧な答え方をする販売店は要注意です。安いフードで犬の健康を害し、後から高い治療費を払うことになるより、その分フードにお金をかけて健康で長生きするほうが良いでしょう。通常1年間は仔犬用のフードを与えますが、育ちが良いようでしたら早めに成犬用のフードに切り替えても構いません。ただし急に味が変わると食べなくなることもありますので、少しずつ混ぜながら切り替えていくと良いでしょう。他にアレルギー体質用、肥満用、老犬用などのフードがあります。全体の栄養バランスがとれたフードは、他に水以外は何も与える必要はありませんが、しつけの報酬等で他のものを与える場合には、塩分や香辛料が殆ど含まれないものを極少量、または栄養バランスを考えながら与えてください。ただし、これから記すものについては要注意です。合成保存料、合成着色料等の添加物:例1;カロリーオフ、カロリーゼロの人工甘味料として多用されているアスパルテーム(パルスイート、ニュートラスイート等に含有)。アスパルテームをビーグル犬に体重1キログラム当たり3グラム以上経口投与すると、その半数が死亡する(「食品添加物の危険度がわかる事典」より)。例2;ガム・グミ・タブレット菓子等の甘味料として多用されているキシリトール。犬が摂取すると急激にインスリンが分泌されて低血糖症状となり、嘔吐、意識低下、痙攣発作、肝不全を招き死に至ることもあります。最近キシリトール入りの菓子類が多くなり、急性中毒例が急激に増えつつあります。ネギ、タマネギ、ニラ、ラッキョウ等:犬の赤血球を破壊します。特にメンチカツ、ハンバーグ、カレー、シチューなど、タマネギが入っていても犬は喜んで食べてしまいますので気を付けてください。ニンニクはしつけの報酬の香り付け程度でしたら問題ありません。チョコレート:犬に対しては毒性が強く、板チョコを1枚食べて癲癇を起こして死んでしまった犬もいます。例え少量でも1度味を覚えてしまうと盗み食いや拾い食いの対象となりますので注意してください。ブドウ:犬が食べると腎不全を招き死に至ることもあります。レーズン入りのお菓子やパンなども与えないようにしてください。鳥(野鳥を含む)の骨:鳥の骨は噛み砕いた時に鋭い形となり、犬のように丸ごと食べる動物にとっては大変危険です。私たちの知人の犬は生の鶏を丸ごと1羽食べ、腸に骨が刺さって排便もできなくなってしまい大手術をしました。骨付の鶏肉を与えた翌日死んでしまった犬もいます。特に消化能力が衰えている時や大量に食べた場合には危険です。万が一食べてしまったら酢を飲ませて安静を保った上で獣医師に相談されることをお奨めします。酢は骨を溶かす助けとなりますし、安静を保つことで消化器官も良く働きます。形が問題なだけで毒がある訳ではありませんから、細かく砕いたものや圧力鍋で炊いて柔らかくしたものであれば与えても大丈夫です。生肉:幼犬が重篤な症状に陥ることがあるトキソプラズマ症他寄生虫症の感染源;最近ペット業界で「火を通すことにより栄養素の多くが失われる」という謳い文句で犬猫に生肉を奨めているところがありますが、火を通して失われる栄養素はビタミンCと酵素ぐらいです。犬が必要とするビタミンは人とほぼ同じですが、犬はCを体内で合成することができるので必要ありません。また酵素の多くは生体内でつくり出されるタンパク質をもとにして構成されていますので、これも健康体であれば必要ありません。犬の祖先のオオカミが肉食であることから穀物は必要ないとする意見もありますが、犬は長年に亘る家畜化により雑食性となり、澱粉を消化する遺伝子を持つようになりました。そのため、犬はオオカミより腸が長くなりました。つまり犬に生肉を与える必要性は全くありませんし、穀物を与えなければ栄養不足となります。肉、穀物、ビタミン等のバランスを考えて配合された良質のドッグフードだけで長生きしている犬はたくさんいます。動物の糞、野草:ネコはトキソプラズマ症の感染源なので、ネコと同居している場合には犬が近寄れない場所にネコのトイレを設置してください。散歩中に犬が野草や動物の糞を口にすることがありますが、毒草であったり農薬や寄生虫等に汚染されている可能性がありますので、散歩中はリードでしっかりと犬を制御し、そのようなものを食べないように注意してください。各地の行政や民間が道路脇等の除草のために多用している除草剤、ラウンドアップ(有効成分グリホサート)は、植物だけでなく殆どの微生物が有するシキミ酸経路を阻害します。動物にはシキミ酸経路がないため無害であるかのように流布されていますが、動物の体の中には無数の微生物が共生しており、彼等がいなくなれば健康に支障をきたすことは明らかです。その他:仔犬の内は食べ物以外であっても齧りたがる傾向があります。電気・電話のコード、薬、タバコ、その他仔犬が届く範囲内にあるものには十分注意してください。特にボタン型電池は誤飲すると死に至る危険性もあり、また電気のコードは齧ると感電したり火事になる恐れもあります。また、ウォータービーズは神経毒性や発癌性のあるアクリルアミドを含有し、誤飲すると腸閉塞や神経障害(脳障害)を起こすので大変危険です。タバコの誤飲も大変危険です。ニコチン中毒により呼吸困難、嘔吐、虚脱、痙攣、頻脈などの症状を伴い死に至る可能性もあります。ニコチンは水溶性なので、誤飲した場合は水分を与えず、すぐに獣医師の診断を受けてください。

2.フードの量は犬の体重、体調、運動量等により調整しなければなりません。大抵フードの袋には標準的な給餌量が表示されていますが、その通り与えてもやせてくる(背骨が目立つ)のであれば増やし、太ってくる(背中が平らになる)のであれば減らしてください。また塩素や不純物が入っていない綺麗な水を、いつでも飲めるようにしてあげてください。ケージに入れている時には、扉などに取り付けて犬が舐めると水が出てくる給水器を使うと便利でしょう。フードの与え方は、器に入れて与えるよりも1日の量を決めておいて、何回にも分けて直接手で与えるようにすることをお奨めします。いろいろなしつけをしながら、うまくできたらフードを少しずつ与えると良いでしょう。また同時に「よしよし」、「そうそう」などと言って褒めます。一つのことがある程度できるようになったら、褒めるだけにする機会を増やし、フードは時々与えるようにします。また犬は時間をとても正確に知ることができるので、毎日決まった時間にフードを与えたり散歩したりしていると、その時間になるとフードや散歩を要求するようになります。そうならないためにフードを与える時間、散歩する時間は毎日変えるほうが良いでしょう。そうすることで犬は「いつフードが貰えるんだろう、いつ散歩に行けるんだろう」という期待感を持つことができ、常に飼主に注目するようになります。そうなればあらゆるしつけがやりやすくなります。またいつも人が食事をした直後にフードを与えていると、犬は「人の食事の後は自分のフード」と認識するようになり、人が食事を始めると興奮して吠えるようになる恐れがありますので、犬のフードは人の食事の前かずっと後で与えるようにしてください。フードや散歩のことだけでなく、全ての接し方において犬のペースに巻き込まれないように意識することが大切です。

【6】適切な運動及び休養の方法(同ヘ)
 成長段階や体調等に合わせて適切な運動をさせてください。散歩の際は事故等を防ぐため基本的にリードを付け、糞を拾って処理するための紙や袋等を携行しましょう。しつけやスキンシップの中でも運動になることはありますし、室内でできることもあります。また犬が隠れる場所を用意することで、くつろいだ状態で十分に休養させることができます。詳細につきましては「【18】」でご説明します。

【7】主な人と動物の共通感染症その他当該動物がかかるおそれの高い疾病の種類及びその予防方法(同ト)
1.人と犬の共通感染症には、狂犬病、レプトスピラ症、サルモネラ症、犬フィラリア症、トキソプラズマ症、犬回虫症、多包条虫(エキノコックス)症、ジアルジア症、マンソン裂頭条虫症、Q熱、ライム病、疥癬、パスツレラ症、ブルセラ症、ウエストナイル熱、カンピロバクター症、エルシニア症、猫ひっかき病、結核などがあります。その他犬がかかるおそれの高い疾病には、イヌパルボウイルス感染症、イヌジステンパー、イヌアデノウイルス2型感染症、イヌアデノウイルス1型感染症、イヌパラインフルエンザ、イヌコロナウイルス感染症、コクシジウム症、子宮蓄膿症(牝のみ)、また大型犬種によく見られる股関節形成不全などがあります。これらの疾病から人や犬を守るためには、犬に対して適切なワクチン接種や投薬を実施することはもちろんのこと、フードの選定や運動、精神面への配慮など、日常の健康管理を怠ってはなりません。また犬の糞は適切に処理をし、犬と食器を共用したりキスをしたりすることは避け、犬とスキンシップした後は手を洗うように心掛けましょう。

2.仔犬は母犬から受け継いだ移行抗体がある間は、通常の低力価ワクチンを接種してもブロックしてしまい、全く効きません。イヌパルボウイルス以外の移行抗体は3ヶ月未満で低下するのに対し、イヌパルボウイルスの移行抗体は低下するまでの期間が4〜4ヶ月半と長いので、4ヶ月未満の仔犬に低力価ワクチンを接種しても効果は期待できません(ワクチンメーカーによる)。当犬舎では仔犬が生後4〜6週齢頃、移行抗体が残っていても効果が期待できる高力価の2種混合ワクチンを接種します。これは、仔犬にとって最も危険な感染症であるイヌジステンパーウイルスとイヌパルボウイルスの株の力を強めたワクチンであり、4週齢以上の仔犬であればかなりの効果が期待できます(ワクチンメーカーによる)。仔犬を引き取られたら生後3ヶ月頃および4ヶ月頃に犬を飼養(移動)する地域で罹患する可能性が高い病気を全て含む混合ワクチンの接種を受けることをお奨めします。特にネズミがいる地域では、ネズミが媒介するレプトスピラ症を4種含んだ10種混合ワクチンをお奨めします。仔犬のお引き取りが生後3ヶ月以降となる場合には、当犬舎にて10種混合ワクチンを接種します。

 世界小動物獣医師会によると、コアワクチン(イヌジステンパーウイルス、イヌパルボウイルス、イヌアデノウイルス)の免疫持続期間は最低3年間だと言われています。一方、ノンコアワクチン(レプトスピラ等)の免疫持続期間は1年間なので、翌年、翌々年はノンコアワクチン(バンガードL4等)だけを接種して、3年毎にコアワクチンを含む混合ワクチン(バンガードプラス5/CV-L4等)を接種すれば良いでしょう。詳細につきましては、世界小動物獣医師会による「犬と猫の ワクチネーションガイドライン(
https://wsava.org/wp-content/uploads/2020/01/Vaccination-Guidelines-Article-Michael-Day-Japanese.pdf)」をご覧ください。なお、ワクチンの効果が出始めるのは接種後2〜4週間後となりますので、その間は感染症の可能性がある他の犬には会わせないほうが無難です。

 混合ワクチン接種は法律で義務付けられたものではありませんが、狂犬病ワクチンは生後91日以降の犬に対して毎年1回の接種が義務付けられています。狂犬病ワクチンは獣医師が巡回して接種する地域が多いのですが、当犬舎の場合は必ず動物病院に犬を連れて行って接種を受けています。なぜかと言うと、巡回では獣医師も忙しいので1匹毎に丁寧に関わることができず犬や飼主の精神面まで考える余裕がないこと、接種後すぐ次の地区に行ってしまうのでアナフィラキシーになった時の対処が間に合わない可能性が考えられること、接種時期については犬の成長や体調に合わせて選べるはずなのに巡回は年1〜2回しかないこと等、いろいろな問題があるからです。

 ワクチンにはハイタイター、ロータイター、生、不活化等、個々の性質の他、対応できる病気によって単一から10種混合まで様々な種類があります{「犬用ワクチンの種類と力価(
http://tetec.jp/vaccine-titer.htm)」を参照のこと}。それは犬の成長段階等に合わせたり、地域によって流行る病気が違ったりするので、それらの状況を踏まえて適切なものを選ぶようにするためです。鹿児島では「レプトスピラ」という死亡率の高い病気が流行るので、通常レプトスピラを4種含んだ10種混合ワクチンを接種します(3ヶ月未満の仔犬を除く)。仔犬が病気に感染する確率を下げるためには、免疫が安定する仔犬への最後のワクチン接種後2〜4週間後まで、他の犬に近付けたり野外に連れ出したりしないほうが望ましいのですが、犬の精神面の発達を考えると、多感な幼少期にこそいろいろな環境に馴らすことが重要です。私たちは多少のリスクがあってもいろいろな環境に馴らしながら、情緒豊かに育てていくことをお奨めします。ただし免疫が安定するまでは湿った地面や土の上の散歩はなるべく避け、他の犬に会わせる時にはその犬がワクチンを接種しているかどうか確認したほうが良いでしょう。また日頃の健康管理には十分配慮し、調子が悪ければすぐに獣医師に相談したほうが良いでしょう。かかりつけの動物病院がお決まりでない場合には、「アニコム損保動物病院検索(https://www.anicom-ah.com/)」、「PETPET動物病院検索(http://lpet.petpet.co.jp/pet/hospital/area.php)」等から検索できます。

 動物病院を選ぶ際には、治療に関して幅広い知識があるだけでなく、飼主や犬の精神面に対しても配慮してくれる獣医師がいる所を選んでください。人好きで陽気な犬の場合にはあまり問題はないと思いますが、日本犬のように繊細な犬をあまり扱ったことがない獣医師の中には、そのつもりがなくても犬に精神的なショックを与えてしまうことがあります。よくあるのが「飼主の方はこちらでお待ちください」と言って犬だけ診察室(治療室)に連れて行き、注射などを打つやり方ですが、警戒心の強い犬では「初対面の人にいきなり痛い思いをさせられた」といういやな思いが残る可能性があります。私たちが知っている日本犬でも病院嫌いの犬は多いです。動物病院に行く前に、診察・治療時等に飼主が傍にいても良いか確認して、飼主が傍にいて優しく撫でたり声をかけたりしながら注射を打ってもらうのが一番良いでしょう。更に言えば、診察の前に獣医師や動物看護師にフードを渡して、仔犬に優しく声をかけながらあげてもらえる動物病院がベストです。ワクチンを打つ日には犬が健康な状態であること、牝犬の場合は発情中や妊娠中でないこと、他の生ワクチン接種後28日以上(不活化ワクチンは接種後7日以上)経過していること、また接種日は激しい運動や水に濡らすことは控えてください。狂犬病ワクチンは不活化ワクチンですが、殆どの混合ワクチンには生ワクチンが含まれております。ワクチン接種後、稀にアナフィラキシー(強いアレルギーショック)を起こす場合があります。その時は直ちに動物病院に戻り、獣医師に処置をお願いしてください(万一に備えて前以て獣医師に確認しておくことをお奨めします)。通常30分以内に起こす場合が多いのですが、4時間以上経過してから起こした例もありますので、接種後暫くは犬から目を離さないほうが良いでしょう。「動物医薬品検査所(
https://www.maff.go.jp/nval/)」で検索すれば、それぞれのワクチンについての詳細情報(副作用を含む)が分かります。

 以下、飽くまでも私たちの考えによるものですが、良い動物病院の条件を記しておきます。
(1)治療に関して幅広い知識があり、素人に分りやすく説明できること。
(2)インフォームド・コンセント{飼主に十分な説明をして治療・投薬(特に副作用について説明)の同意・承諾を得ること}を徹底していること。
(3)飼主や犬の精神面に対しての配慮があること。
(4)レントゲンや麻酔をかけての手術など特殊な場合を除き、飼主が診察室(治療室)に入れること。
(5)経験豊かである(「治る確率」などのデータを持っている)こと。
(6)検査、治療、手術など、かかる費用の見積りを前以て提示し、法外な料金を請求しないこと。
(7)休日、時間外、往診中でも連絡がとれ、急患の場合には休日、時間外でも診てくれること。
(8)「他の動物病院に行ったらうちでは診ない」というようなことを言わないこと。
(9)予防薬、フード等を無理強いしないこと。

 「(7)」は時間外はともかく、休日までは難しいかも知れませんので、急患の場合には他の動物病院を当たることも必要でしょう。「(8)」は急患で他の動物病院に行くことも考えられるからです。初めが肝心なので良い動物病院を選んでください。

3.高温多湿の日本では、犬のフィラリア症は予防しなければほぼ間違いなく罹ります。またそのまま放置すれば心臓の中が寄生虫でいっぱいになり、犬は苦しんで死んでいきますので、必ず予防薬を飲ませるようにしましょう。フィラリアは蚊によって媒介される糸状の寄生虫です。蚊の体内から排出されたフィラリアの幼虫は、まず犬の筋肉や脂肪組織等に宿り1〜2ヶ月間潜伏しますが、その間は薬が効きません。その後、幼虫は血管に移動しますが、その時点で初めて薬が効きますので、最初の投与は犬が蚊に刺され始めてから1ヶ月後で構いません。ただし、犬は人よりも体温が高く蚊に刺されやすいので、人が刺された日から換算して20日後位を目安にすれば良いでしょう。その後は1ヶ月毎に投与し、最後は犬が蚊に刺されなくなってから1ヶ月後(人が刺されなくなってから40日後位)まで投与してください。例えば11月1日で蚊に刺されなくなったとしたら12月1日まで投与します。参考までに、熱帯で人がよく罹るマラリアも同様です。海外出張から帰ってきてから予防薬を飲み忘れ、その後に肝臓に潜伏していたマラリア原虫が血管に出てきて、高熱を出して死ぬ人がいるのはそのためです。なお、フィラリア予防薬を投与する時期に投与しなければフィラリア陽性となる可能性があります。その検査は動物病院で簡単にできます。フィラリア陽性犬の場合、駆虫薬によっては強い副作用を起こす可能性がありますので、必ず動物病院でフィラリア陽性犬用の駆虫薬を処方してもらってください。ただし、1回の注射で6ヶ月間予防効果が持続する注射用モキシデックSRでは、アナフィラキシーによる死亡例が何件も報告されています。

 ダニによって媒介される病気の中にも危険性の高いものがあります。特に恐ろしいのは「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で、SFTSウイルスに感染したマダニに咬まれることで発症する病気です。治療薬はなく、発症すれば人では30パーセント、犬では40パーセント、猫では60パーセントが死に至ります。同じくマダニによって媒介されるバベシア原虫によるバベシア症も恐ろしい病気です。バベシア原虫は犬や牛等の赤血球に寄生しますが、それをマクロファージ(免疫機構の一つで白血球の一部)が攻撃することで赤血球まで破壊され、重度の貧血を起こし、死に至ることもあり、完治させるのが難しい厄介な病気です。他にマダニによって媒介される病気にライム病、Q熱等があります。またノミによって媒介される瓜実条虫は、食欲不振や下痢を誘発することがあり、特に幼犬は体力を消耗させる恐れがあります。致死性の高いイヌパルボウイルス感染症もノミによって媒介されることがあります。他にノミによって媒介される病気にノミアレルギー性皮膚炎、猫ひっかき病等があります。真冬でも藪や林に入ればダニが付くこともありますし、暖房の利いた部屋ではノミが繁殖する可能性もありますので、ノミ、ダニ予防は周年やっておいたほうが無難でしょう。当犬舎では月に1回、ネクスガードを投与しています。ただしこの薬は疥癬の原因となるヒゼンダニには効かないので、当犬舎では疥癬予防のために、月2回ほど除虫菊煎剤やイベルメクチン水溶液を全身と犬舎に撒布しています。

 腸管寄生虫による病気には瓜実条虫症、回虫症、鉤虫症、鞭虫症、マンソン裂頭条虫症、多包条虫症、コクシジウム症、ジアルジア症などがあり、その中には幼犬が重篤な症状に陥る病気もあります。当犬舎では適切な時期に瓜実条虫、回虫、鉤虫、鞭虫、マンソン裂頭条虫、多包条虫等を駆虫するプラジクアンテル+パモ酸ピランテル+フェバンテル、コクシジウムを駆虫するトルトラズリル、ジアルジア等を駆虫するメトロニダゾールを経口投与しています。

 薬には副作用が付き物です。決められた用法、用量を守り、なるべく併用を避けるほうが無難です。異常が見られたら早めに獣医師に相談しましょう。また「動物医薬品検査所(
https://www.maff.go.jp/nval/)」では、殆どの動物医薬品の詳細情報(副作用を含む)を検索することができます。それぞれの駆虫薬、予防薬等の購入先は当犬舎ウェブサイトの「有用リンク(http://tetec.jp/br-link.htm)」で紹介してありますので、よろしければご利用ください。購入の仕方が分からなければ当犬舎までご相談ください。また「Petwell(犬の病気、猫の病気一覧)(http://www.petwell.jp/)」では、犬猫の病気について詳しく記されています。トップページには症状の一覧が出ていて、「50音別犬の病気一覧」をクリックすると病名の一覧が表示されます。原因や予防の仕方も記されていますので、一通り目を通しておくと良いでしょう。

 普段から犬や犬舎を清潔に保ち、必要に応じて全身洗浄、耳掃除、歯磨き等をすることは病気を防ぐことにつながります。またブラッシングも重要で、毛を解いて皮膚を清潔に保ち血行を促進させるだけでなく、皮膚の異常等を発見するのに役立ちます。更に人と犬のスキンシップとなり、信頼関係を築くのに非常に有効ですから、是非日課とされることをお奨めします。

【8】不妊又は去勢の措置の方法及びその費用(哺乳類に属する動物に限る。)(同チ)
 当犬舎では不妊手術等(避妊・去勢)はお勧めしておりません。甲斐犬は国指定の天然記念物であり、その所有者は、それが国民の文化的向上に役立つ貴重な国民的財産であることをしっかりと弁え、次世代に伝えていくことが重要です。なお、天然記念物である日本犬は、文化財保護法により、病気にならない限り避妊・去勢はできません。

【文化財保護法(
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC1000000214)】
 第一条 この法律は、文化財を保存し、且つ、その活用を図り、もつて国民の文化的向上に資するとともに、世界文化の進歩に貢献することを目的とする。
 第百二十五条 史跡名勝天然記念物に関しその現状を変更し、又はその保存に影響を及ぼす行為をしようとするときは、文化庁長官の許可を受けなければならない。ただし、現状変更については維持の措置又は非常災害のために必要な応急措置を執る場合、保存に影響を及ぼす行為については影響の軽微である場合は、この限りでない。
 第百九十六条 史跡名勝天然記念物の現状を変更し、又はその保存に影響を及ぼす行為をして、これを滅失し、毀損し、又は衰亡するに至らしめた者は、五年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。2 前項に規定する者が当該史跡名勝天然記念物の所有者であるときは、二年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金若しくは科料に処する。

 人間は病気等でない限り去勢・避妊はしませんし、医師も勧めることはありませんが、獣医師は動物が健康体であるにも関わらず「しないと病気になる」と言って去勢・避妊を勧めます。しかし、去勢・避妊をすればホルモンバランスが崩れますし、他の所に負担がいきますので、病気になる確率が下がる訳ではありません。ホルモンバランスが崩れることで、思わぬ弊害が生じる可能性もあります。当犬舎からお譲りした犬の中にも、不妊手術後ホルモンバランスが崩れて食欲旺盛になり、何でも食べるようになってしまい、タオルを1枚食べて亡くなった犬がいます。睾丸、卵巣、子宮を切除してしまえばその部位の病気にかからないのは当たり前ですが、それでも化学合成添加物や遺伝子組み換え作物などが含まれているフードを与えていれば健康を害し、去勢・避妊をしていたとしても癌、糖尿病、循環器疾患、泌尿器疾患、呼吸器疾患などの生活習慣病にかかりやすくなります。ですから、愛犬には去勢・避妊をせず、化学合成添加物や遺伝子組み換え作物不使用の高品質フード(当犬舎のお奨めはビィ・ナチュラル)を給与されることを是非お勧めします。

 天然記念物として次世代に伝えていくためには、彼らの子孫を残す必要があります。当犬舎としても、仔犬を迎えられたお客様には、犬の健康管理やしつけ(訓練)などの相談対応はもちろんのこと、血縁が離れた交配相手を紹介したり、仔犬が生まれたら血統登録をお手伝いしたり、ご希望により仔犬を引き取らせていただくなど、後々まで協力は惜しみません。

 犬は人と同じ社会性を持つ哺乳類であり、感情もあり、動物愛護先進国であるイギリスでは人が飼養する犬や猫を「ペット」と呼ばず、「コンパニオンアニマル(伴侶動物)」と呼んでいます。それは、犬や猫の習性や行動特性を尊重した上で、家族の一員として一緒に暮らそうという意識の表れです。不妊手術にしても、欧州全体として極力避ける傾向にあり、手術を施すということは、飼い主が自分の犬や猫をきちんと管理できないことの表れだという考え方が主流になっています。また、ブータン王国では命を平等に扱っているので、人も動物も基本的に医療費は全て無料です。特に優れているのは、全ての野良犬に対して不妊手術を実施し、狂犬病ワクチンを接種していることです。それは、野生生物が暮らす豊かな自然を守るため、自然環境に悪影響を及ぼす野良犬を増やさないようにするためと、全ての哺乳類が感染し、発症すればほぼ死に至る狂犬病の蔓延を防ぐためです。不妊手術については前述した内容と相反していますが、それは文化財やコンパニオンアニマルとして人が適切に管理しなければならない存在と、自然環境に悪影響を及ぼす存在の違いにあります。

【9】みだりな繁殖を制限するための措置(不妊若しくは去勢の措置を不可逆的な方法により実施している場合を除く。)(同リ)
1.牝犬は生後6〜12ヶ月で初回の発情期を迎え、その後6〜10ヶ月周期で発情期を繰り返します。牡犬には定期的な発情期がありませんが、牝犬が発情期に分泌する性フェロモンによって反応し発情します。牝犬を飼養していて繁殖を望まない場合には、日頃から陰部を注意深く観察し、発情の前兆(陰部が膨らんで出血が始まる)が認められたらケージに入れ、牡犬が近寄れないようにしてください(牡犬がケージの隙間から陰茎を入れて交配した例もあるので注意が必要です)。散歩等でケージから出す時には常に人がコントロールできる状態を保ち、牡犬を近寄らせないようにしてください。また牡犬を飼養していて繁殖を望まない場合には、発情している牝犬に近付けないようにしてください。繁殖を望む場合にはこの限りではありませんが、交配対象以外の犬には近付けないことが重要です。

2.交配を望む場合には通常牝犬を牡犬の所に連れて行きます。牡犬を慣れない場所に連れて行くとうまくいかないことがあるからです。交配適期は通常牝犬の出血が始まってから11〜13日目位ですが、個体差もありますし始まりを見逃している場合もありますから、早めに会わせて様子を見ながら数日間会わせるようにし、うまく交配できたら1日置いてもう1回交配します。交配の取決めとして通例では、牝犬の飼主が牡犬の飼主に種付け料を支払うか、生まれてきた仔犬を1頭無償譲渡します。その場合は一般に牡犬の飼主に選ぶ権利があります。また仔犬が生まれなかった場合や1頭だけ生まれた場合にはどうするか等、後でトラブルにならないように細かい取決めをしておいたほうが良いでしょう。なお、動物(実験動物、産業動物を除く哺乳類、鳥類、爬虫類)を営利目的で取引する場合には、動物取扱業の登録を受けなければなりません。詳細につきましては、「動物の愛護及び管理に関する法律(
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=348AC1000000105)」をご参照ください。

3.甲斐犬は国指定の天然記念物であり、文化財保護法によりその保護管理の基本は現状維持にありますから、繁殖にあたっては優秀な血統の甲斐犬を交配相手として選び、また必要に応じて交配前に畜犬団体の移籍をし、各畜犬団体の規定により繁殖した仔犬の血統登録をするようにしてください。

【10】遺棄の禁止その他当該動物に係る関係法令の規定による規制の内容(同ヌ)
1.動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)
(1)次の規則を守ることが義務付けられています。守らない場合には、懲役刑や罰金等が課せられます。
・愛護動物のみだりな殺傷、虐待又は遺棄の禁止。
※「愛護動物」とは、牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと、あひるのことです。また、これら以外で人が占有しているほ乳類、鳥類、爬虫類も含まれます。
・動物取扱業(販売、保管、貸出し、訓練、展示)を行う場合は、都道府県知事等の登録を受けること。
・特定動物(危険な動物)の飼養保管を行う場合は、都道府県知事等の許可等を受けること。
※特定動物リストは、環境省Webサイト内(
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/sp-list.html)をご参照ください。
(2)飼い主の責務等として、次のことを守るように努めることとされています。
・動物を「命あるもの」と認識し、みだりに殺し、傷つけ、苦しめないこと(基本原則)。
・動物の種類、習性等に応じて適正に飼養保管し、動物の健康及び安全を確保すること(健康等の確保)。
・動物が人の生命・身体・財産に害を加え、人に迷惑を及ぼさないようにすること(危害や迷惑等の防止)。
・動物に起因する感染症について正しい知識を持ち、予防に必要な注意を払うこと(人と動物との共通感染症の予防)。
・動物の所有者を明らかにするため、マイクロチップ等による個体識別措置をすること(所有者の明示)。
・「家庭動物等の飼養及び保管に関する規準(平成14年5月28日環境省告示第37号)」を遵守すること。
・みだりな繁殖により適正飼養が困難にならないように、必要に応じて不妊去勢手術等を行うこと(繁殖制限)。

2.狂犬病予防法
 次の規制を守ることが義務付けられています。守らない場合には、罰金等が課せられます。
・犬を飼い始めてから(幼齢犬は生後90日になったら)30日以内に、区市町村長に登録を行うこと。
・生後91日以上の犬には、毎年1回、狂犬病の予防注射を受けさせること。
・鑑札及び注射済票を犬に付けておくこと。
・犬が死亡したとき、登録内容に変更があったときは、30日以内に区市町村に届け出ること。

3.特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)
 次の規制を守ることが義務付けられています。守らない場合には、懲役刑や罰金等が課せられます。
・特定外来生物の輸入、飼養、栽培、保管又は運搬は、環境大臣の許可等を受けること。
・環境大臣の許可を受けていない者に特定外来生物を販売・譲渡することの禁止。
・特定外来生物を野外に放つことの禁止。
・未判定外来生物の輸入を届け出ること。また、判定が終わるまでの一定期間、輸入を制限すること。
※特定外来生物等一覧は、環境省Webサイト内(
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list.html)をご参照ください。

4.絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)
 次の規制を守ることが義務付けられています。守らない場合には、懲役刑や罰金等が課せられます。
・国内希少野生動植物種及び国際希少野生動植物種の販売・頒布目的の陳列又は譲渡は、環境大臣等の許可等を受けること。
・国内希少野生動植物種の捕獲等は、環境大臣の許可等を受けること。
※種の保存法については、環境省Webサイト内(
https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/hozonho.html)をご参照ください。

5.鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣法)
※爬虫類の販売時には説明不要
 次の規制を守ることが義務付けられています。守らない場合には、懲役刑や罰金等に課せられます。
・鳥獣の捕獲等の禁止等。
・野生鳥獣(狩猟鳥獣を除く)の飼養をする場合は、都道府県知事から登録を受けること。
※狩猟鳥獣については、環境省Webサイト内(
http://www.env.go.jp/nature/choju/hunt/hunt2.html)をご参照ください。
・販売禁止鳥獣(ヤマドリ)を販売する場合は、都道府県知事の許可を受けること。
・一定の鳥獣、鳥獣の加工品等を輸出入する場合は、適法捕獲証明書等の添付をすること。

6.その他
 それぞれの地方公共団体においては、条例により、動物の愛護及び管理に関する特別の規定を制定している場合があります。

【11】性別の判定結果(同ル)
 牡(牝)

【12】生年月日(輸入等をされた動物であって、生年月日が明らかでない場合にあっては、推定される生年月日及び輸入年月日等)(同ヲ)
   年 月 日

【13】不妊又は去勢の措置の実施状況(哺乳類に属する動物に限る。)(同ワ)
 実施していない。

【14】生産地等(同カ)
 鹿児島県いちき串木野市

【15】所有者の氏名(自己の所有しない動物を販売しようとする場合に限る。)(同ヨ)


【16】当該動物の病歴、ワクチンの接種状況等(同タ)
 病歴なし。  年 月 日、コクシジウム駆虫薬投与。  年 月 日〜 日、ジアルジア等駆虫薬投与。  年 月 日、腸管寄生虫駆虫薬投与(予定)。  年 月 日、イヌパルボウイルス、イヌジステンパーウイルスの高力価2種混合ワクチン接種予定。  年 月 日、フィラリア駆虫薬投与予定。  年 月 日、ノミ・ダニ+フィラリア+腸管寄生虫駆虫薬投与予定。  年 月 日、イヌパルボウイルス(高力価)、イヌジステンパーウイルス、イヌアデノウイルス2型(+1型)、イヌパラインフルエンザウイルス、イヌコロナウイルス、レプトスピラ(カニコーラ、イクテロヘモラジー、グリッポチフォーサ、ポモナ)の10種混合ワクチン接種予定。

【17】当該動物の親及び同腹子に係る遺伝性疾患の発生状況(哺乳類に属する動物に限り、かつ、関係者からの聴取り等によっても知ることが困難であるものを除く。)(同レ)
 なし。

【18】当該動物の適正な飼養又は保管に必要な事項(同ソ)
1.仔犬を迎えるにあたり、外飼いであれば犬小屋、しっかりした首輪、繋ぐための鎖(革・布・ビニール紐では咬み切る恐れがある)、散歩用のリード、仔犬用のフード、フードの器、水の器、ブラシ、扉付きのケージなどをご用意ください。室内飼い(玄関など雨の当たらない場所を含む)であれば散歩、訓練、遊ぶ時以外はケージに入れておけば良いので、犬小屋、鎖は不要ですが、室内で排尿・排便させる場合にはトイレ、シーツ等をご用意ください。外飼い、室内飼い共、車に乗せて移動する際にはケージを利用したほうが良いでしょう。そのためにも普段からケージに入る練習をしておくことをお奨めします。しつけ方は、フードで導きながら「ハウス」などの号令をかけてケージに入れ、フードを与えながら「よしよし」、「そうそう」などの言葉で良く褒めます。狭い所に閉じ込めるのはかわいそうだと思われるかも知れませんが、犬の先祖であるオオカミは穴を掘って住処としていましたので、野性味が強くオオカミの性質を強く受け継いでいる甲斐犬の場合、狭いケージの中にいると安心してくつろぐことができます。仔犬のうちは頻繁に排尿、排便をしますので、よく見ていないといけませんが、ある程度成長すれば朝夕2回長めに(1回20分以上)散歩や運動をして、その時に排尿、排便を済ませば良いので、あとはケージに入れっぱなしでもさほど問題ありません。ただしケージは風通しが悪く、扉を閉めてしまえば犬は出られないので、夏の温度管理には十分気を付けてあげてください。万一、熱中症になってしまったら、すぐに全身を冷たい水で冷やしてあげてください。排尿、排便のしつけができたら、普段はケージに入れてくつろいだ状態にしておいて、時々思い出したようにケージから出してしつけをすれば効果的です。しつけは飽きるまでやると却って効果が薄れますので、犬の様子を見ながら短めに切り上げると良いでしょう。甲斐犬の場合、ケージは内寸の幅が犬の体高の0.7〜0.9倍、高さが体高の1〜1.2倍、奥行が体長の1.1〜1.4倍程度の大きさが適当で、前面を除き周りがあまり見えないものが良いです。サークルでは全方向見えてしまうので、くつろぐ場所としては相応しくありませんし、運動能力の高い犬は1m位の高さでも軽く飛び越えるようになります。室内トイレの囲い等としてならサークルを利用するのも良いでしょう。ちなみに町中や道路等で犬が排便した時には、拾って適切な処理をするのがマナーです。また交通事故には十分気を付けてください。盲導犬の訓練では、普段その犬の訓練に関わらない人が車を運転して犬の直前で急ブレーキを踏んで犬に恐怖感を与え、車は怖いものだと認識させる訓練がありますが、一般の愛犬家がそこまでやるのはなかなか難しいでしょう。基本的に公共の場ではリードを外さないことが大切です。

2.室内飼いで特に注意する点は、当面、室内で放すのは仔犬を監視できる状況だけに限り、監視できない時には必ずケージに入れるようにしてください。留守番の際も同様です。仔犬がおとなしくしているのでそのまま出掛けてしまい、帰ってきてみたら部屋の中をめちゃくちゃにして粗相をしているようなことはよくあります。車に乗せている場合も同様で、シフトレバーやドアの取っ手などをよく齧ります。もしそのような結果になったとしても、決して犬を叱らないでください。犬は過去のことを叱られても(例え粗相した所に鼻を推し付けられても)全く理解できず、人は突然怒り出す恐ろしい動物だと認識し、信頼関係を失います。特に日本犬のような繊細な犬の場合、強いショックを受けると一生トラウマになる可能性があります。叱るのはいけないことをやった瞬間に限り、それも感情的にならずに毅然とした態度で叱ります。ただし仔犬のうちは多少のことは多めにみてあげてください。成犬になるにつれ他の犬と喧嘩したり猫を追いかけたりなど、どうしても叱らなければいけない場面が出てくるかと思いますが、1回叱ったら10回以上褒めるようにしつけていきます。また予期せず叱る状況になってしまった場合、再度ためそうとして同じ状況をつくるようなことは絶対に避けてください。基本的にそのような状況をつくらないことが肝心です。例えば何かを咬むたびに叱られていたら、「持って来い」の号令で投げたものを持って来る動作をしなくなり、フリスビーなどで遊ぶことができなくなってしまうかも知れません。そのようなことを防ぐためには、犬が届く範囲内に咬まれて困る物を置かないことです。特にボタン型電池は誤飲すると死に至る危険性もあり、また電気のコードは齧ると感電したり火事になる恐れもあります。また、ウォータービーズは神経毒性や発癌性のあるアクリルアミドを含有し、誤飲すると腸閉塞や神経障害(脳障害)を起こすので大変危険です。タバコの誤飲も大変危険です。ニコチン中毒により呼吸困難、嘔吐、虚脱、痙攣、頻脈などの症状を伴い死に至る可能性もあります。ニコチンは水溶性なので、誤飲した場合は水分を与えず、すぐに獣医師の診断を受けてください。

3.犬は人同様、リーダーを中心とした群をつくります。その点では人と思考がよく似ていると考えられるでしょう。つまり、犬にとっては人も群の一員であり、その中でリーダーに従っていると考えれば良いでしょう。もし人がリーダーとして相応しくなければ、犬はその人に従おうとはしません。一番大切なことは、人と犬との信頼関係を築くことです。信頼関係ができるまでは犬を叱ったり、犬が嫌がることは避けなければなりません。そのような状況をつくらないことも大切です。例えば、児童が学校で嫌いな先生に叱られたら、彼(彼女)はその先生をもっと嫌いになるでしょう。またその先生から何か指示を受けても従いたくないでしょう。

 しつけの基本は犬が喜ぶことや望むことを活かしながら、人が望む方向に導いていくことです。まずは仔犬に「人はいつでも楽しく遊んでくれる」という意識を付けていきます。タオル、軍手、紐などを引っ張り合ったり、ボールを転がしたりして遊んであげると良いでしょう。そのために仔犬が一番喜ぶおもちゃを見付けてあげてください。ただし必ず飽きる前にやめておもちゃを取り上げます。それは「もっと遊びたい」という気持を残しておくことが、次回の遊びの意欲につながるからです。食いしん坊の仔犬には、フードを使用して人が望む方向に導いたり、それがうまくできたらフードをあげて褒めたりするのも良いでしょう。方法につきましては「【5】の2.」および「【18】の1.」に要点を記しておきましたので、ここでは省かせていただきます。訓練士の中には「報酬はフードよりおもちゃのほうが良い」と言う人もいますが、犬が喜べば良いのですから、犬の様子を見ながら使い分けるようにすれば良いでしょう。人も仕事をして報酬(給料)をもらえれば嬉しいのと同じで、犬にとってフードやおもちゃは私たちの給料に当たる訳です。

 仔犬は褒めながら育てていくことが大切です。人が望むことをした時には褒め、望まないことをした時には無視をします。しかし、人が望まないことが犬にとっては逆にとても楽しいことであったり、或いは本能的に抑えきれないことであったりすると、無視をした位ではやめさせることができません。例えば狩猟本能が強い犬は鳥やネコなどを襲うかも知れませんし、気が強い犬は他の犬と喧嘩をするかも知れません。無視をしても犬は勝手にやって満足してしまいますし、その時には既に取返しがつかないことになっているかも知れません。そうならないようにするためには、まずは犬にリードを付けて、犬が求めている対象に興奮しない程度のぎりぎりの距離を保ち、興味は示してもそれ以上近寄ろうとしたり吠え掛かったりしなければ、褒めて報酬を与えてください。それを続けていけば、ある程度の距離までは我慢できるようになるでしょう。それでも抑えきれなければ、罰を与えることも必要になってきます。方法は投鎖などによる天罰、チョークチェーン等いろいろありますが、使い方を誤ると却って逆効果になりますので、慎重に取り組まなければなりません。また人と犬との信頼関係を保つためにも、なるべく人が罰を与えていることを見抜かれないようにすることと、罰を与えたらその10倍以上は褒める機会をつくるように心掛けましょう。

 チョークチェーンはプロの訓練士が問題行動を矯正するのによく使う道具で、首にショックを与えることで矯正します。これらの矯正法は犬に苦痛を与えてかわいそうに思えるかも知れませんが、問題行動を起こした時に与える罰に効果が少なければ何回も罰を与えることになってしまい、犬との信頼関係を悪化させたり犬に余計なストレスを与えたりしますし、飼主自身もストレスを溜めることになるでしょう。私たちは、多少リスクがあっても効果的な罰により問題を早く解決させて、その後は犬とのゆったりした生活を楽しむほうが、犬にとっても人にとっても結果的に幸せだと思います。僅かな苦痛で問題行動が無くなるのであれば、その後は犬を思う存分褒めながらしつけを進めることができ、飼主にとっては余計な手間が掛からず、犬にとってはより多くの楽しい時間を過すことができるようになるからです。ただしチョークチェーンは使い方が難しいので、プロの訓練士に直接指導してもらえる環境でない限りお奨めしません。

 家庭犬、救助犬、介助犬、猟犬等、その目的によって仕上げるための訓練方法は異なりますが、いずれも人の指示に従うという点では一致していますし、その基本となるのが服従訓練です。服従訓練とは「座れ」、「伏せ」、「立て」、「付け」、「待て」、「来い」等の号令に従わせることで、室内飼いでもできますし、組み合せながら繰り返せば良い運動にもなります。また犬種や個性にもよりますが、飼主の都合によって室内でおとなしく過すような犬にも、野外で活動的に過すような犬にも、その両方を併せ持つような犬にも育てることが可能です。例えば普段は室内でおとなしく過し、休日には飼主と一緒にアジリティ、フリスビー、登山などをしてアクティブに過している犬もいます。当犬舎で救助犬として育成していた甲斐犬「雲居の雁」は正にそのような犬で、優れた運動能力と落ち着いた雰囲気を併せ持っていました。

 犬によって性格は千差万別です。例え兄弟姉妹でも同じように教えたところで同じように覚えてはくれません。つまり個々によってしつけの方法は変えていかなければなりません。しつけに関する本に書いてあることでも、この犬には当てはまらないということはよくありますし、本によって全く違うことを書いてあったりして迷うものです。迷った時には当犬舎までご相談ください。

※動物取扱業者を相手方として販売をする場合にあっては、【2】〜【10】までに掲げる情報については必要に応じて説明を省略することができる。


     様
  年 月 日

屋久島救助犬協会
〒895-0131 鹿児島県薩摩川内市高江町2214
TEL 090-9580-7862
URL = http://tetec.jp/rescudog.htm
E-mail=
動物取扱責任者:上村 美鈴

販売契約書(見本)

 甲斐犬仔犬(1頭)を販売するにあたり、本日を契約日とさせていただきます。

   年 月 日、甲斐犬仔犬の予約金(代金等の総額)として、   円受領いたしました。残金  円は契約日から起算して20日以内(ただしお引き渡し日まで)にお支払いください。明細は以下の通りです(高品質フード6kg初回プレゼント、マイクロチップ装着・登録、お引き渡しまでの健康診断および駆虫は当犬舎で負担させていただきます)。

 仔犬価格:   円(血統登録料含む)
 混合ワクチン:3,300円(2種)/7,150円(10種)
 運賃1: 3,360円(当犬舎から鹿児島空港まで)
 運賃2:  円(鹿児島空港から  空港まで2kgを越え5kg以下)
 輸送籠:1,650円
 総計:   円
 予約金:   円
 残金:   円

≪お支払い方法≫
<銀行振込>
 お振込先は下記からお選びください(お振込手数料はご負担ください)。
・ゆうちょ銀行 記号17800 番号32633501(七八八支店 普通預金3263350)
・PayPay銀行 かわせみ支店 普通預金7766803
・鹿児島銀行 伊集院支店 普通預金3010438
・イオン銀行 カサブランカ支店 普通預金0673637
・auじぶん銀行 みずうみ支店 普通預金2697894
・西日本シティ銀行 鹿児島支店 普通預金
・住信SBIネット銀行 メロン支店 普通預金7766722
・SBI新生銀行 トウキョウ支店 普通預金7053689
 名義人名は全て上村 美鈴(ウエムラ ミスズ)です。

★お客様のご都合によるキャンセル料
 契約日から起算して8日以内…………………なし
 契約日から起算して9日から11日まで………犬代金の 10%
 契約日から起算して12日から14日まで………犬代金の 20%
 契約日から起算して15日から17日まで………犬代金の 30%
 契約日から起算して18日から20日まで………犬代金の 40%
 契約日から起算して21日から23日まで………犬代金の 50%
 契約日から起算して24日から26日まで………犬代金の 60%
 契約日から起算して27日から29日まで………犬代金の 70%
 契約日から起算して30日から32日まで………犬代金の 80%
 契約日から起算して33日から35日まで………犬代金の 90%
 契約日から起算して36日以降…………………犬代金の100%

 ただし譲渡後のキャンセルにつきましては、キャンセル料のほか運賃往復分(実費)をご負担いただきます。また譲渡後にお客様を起因として仔犬がけが、衰弱等した場合には、キャンセル料のほか治療費等(実費)をご負担いただきます(キャンセル料と合わせて犬代金および運賃往復分を上限とします)。

★補償について(仔犬価格が無償の場合を除く)
 原則として診断、治療前(急を要する場合には事後でも可)に当犬舎に状況および獣医師の連絡先をお知らせいただくこと、また獣医師により「当犬舎を起因とする疾病もしくは先天性疾患であること」を証明する診断書を提出していただくことを条件とします。ただし、補償対象は今回のお取引の仔犬のみとさせていただき、当犬舎を起因とする疾病であっても、他の人畜に伝染し被害が生じた場合には免責とさせていただきます。
(1)お引渡し日から起算して30日以内に、当犬舎を起因とする疾病が明らかになった場合、または生命や日常生活に著しく支障を来す重大な先天性疾患が明らかになった場合、今回のお取引で当犬舎にお支払いいただいた全額(国外輸送の場合はその運賃を除く)を上限として、治療費をお支払いいたします。
(2)お引渡し日から起算して30日以内に、当犬舎を起因とする疾病もしくは先天性疾患により死亡した場合、今回のお取引で当犬舎にお支払いいただいた全額(国外輸送の場合はその運賃を除く)および当犬にかかった治療費{(1)に基づく}、もしくは当犬にかかった治療費{(1)に基づく}および当犬と同等の代犬{運賃(国外輸送の場合はその運賃を除く)、ワクチン接種等は当犬に準ずる}で補償いたします。
(3)上記補償期間を過ぎても、状況によっては補償の相談に応じさせていただきます。
(4)停留睾丸、不妊症、ヘルニア、軽度の股関節形成不全、軽度の膝蓋骨脱臼、成長に伴う体格や容姿の変化、不正咬合、乳歯遺残症、欠歯、アレルギー、性格、その他日常生活に著しく支障を来すもの以外につきましては、補償対象外とさせていただきます。ただし、お引渡しする時点で判明している欠点につきましては、値引き等にて対応させていただきます。

 仔犬の輸送(仔犬のお引き渡し)は以下の日程を予定しておりますが、航空会社の都合、仔犬の体調、天候等により延期させていただく場合もございます。その場合には再度ご相談の上、輸送日(お引き渡し日)を決めさせていただきます。

   年 月 日( 曜日)
    便  : 鹿児島発 →  :   着

 仔犬は一般の貨物とは別の空調、冷暖房が完備された専用室にて運ばれます。多少なりとも空輸は仔犬にストレスを与えるものですが、当犬舎では仔犬が空輸に耐えられるよう体調等を万全に整えて送り出しますし、今までの輸送で仔犬に健康障害が生じた等の問題は起きておりませんのでご安心ください。ただし、お引取りの際には排便・排尿などで汚れている可能性がありますので、雑巾、古新聞、ゴミ袋などをご用意ください。また、到着して落ち着いたらフードと新鮮な水を与えてください。お引渡し可能になるのは到着後40分後位になります。お引取りに来られる方は以下の通りとさせていただきます。変更となる場合には必ず輸送前にお知らせください。お引取りの際に身分証明書の掲示を求められる場合がありますので、免許証、保険証等をご用意ください。

 お引取りに来られる方:      様
 住所:          
 携帯:  -  -  

 当犬舎では、仔犬をお引き渡しするまでに獣医師による健康診断、混合ワクチン接種、腸管寄生虫(コクシジウム等含む)の駆虫、必要に応じてイヌフィラリア症予防、ノミ・ダニ予防を実施するとともに、日常の健康管理には十分配慮しながら社会化を進め、愛情をもって育てさせていただきます。

 希望される仔犬の血統登録犬名および所有者住所氏名を  年 月 日頃までにお知らせいただければ、その内容で登録を依頼させていただきます。平仮名、片仮名、漢字、英語アルファベットのどれを使っても構いません。字数は1文字から10文字までです。兄弟姉妹または両親と血統登録犬名が重複することは認められていませんので、既に登録済の、または登録予定の犬名を希望された場合には変更をお願いいたします。できれば混乱を避けるために、4親等以内の血縁で同じ犬名を登録することは避けるほうが望ましいです。お客様が希望される犬名が重複した場合には、先に犬名をお知らせいただいた方を優先させていただきます。(仔犬の血統登録犬名は「    」号、所有者住所氏名は「         様」で登録を依頼させていただきます。)甲斐犬愛護会への血統登録の依頼は生後4ヶ月以内にさせていただき、血統書が発行され次第速やかにお届けいたします。


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