*****「大地の教え」Ousmane Sankhon*****

 5月27日、テレビなどでお馴染のサンコンさんが来島して、「大地の教え」というテーマで講演会が開かれました。立見も出るほどの盛況ぶりで、サンコンさんの軽妙なおしゃべりに会場は笑いの渦でした。その講演の中で、ギニアでは道をつくる時にはバオバブの木があったらその木は切らずに道を曲げてつくるという話が印象的でした。バオバブの木には神が宿っているというのですが、屋久島でも昔は山や木には神が宿っていると信じられていたことを思い出しました。ギニアでは人と自然がうまく共生して生活しているようです。現代文明に侵された私たちは、もう一度昔の生活を見直して、自然と調和していくように心掛けたいですね。


第18回文化講演会
世界自然遺産会議記念事業
屋久町総合センター

オスマン・ユーラ・サンコン
 1949年現ギニア共和国のボッファに生まれる。'69年コナクリ大学卒業後、ソルボンヌ大学に国費留学。'72年ギニア外務省に入省。同年駐日大使館開設のために来日し8年間大使館に勤務。'80年ワシントンの駐米ギニア大使館に転勤。'84年日本アフリカ開発協会事務局長として再来日。協会活動のかたわら、テレビタレントとしてバラエティ、クイズ番組などに出演し、人気を集めている。また全国各地で講演し、日本とアフリカの友好に貢献。日本における主な著書に『大地の教え』『サンコンのとっておきアフリカむかし話』『サガタラ──少年』などがある。

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