*******カガミマル*******

 7月11日は家族全員で人形劇を見に行きました。ろう者と聴者が共につくる「デフ・パペットシアター・ひとみ」という人形劇団による「カガミマル」という劇で、環境問題をテーマにした冒険活劇でした。アジア、アフリカなどの民族楽器による生演奏、手話、音声、マイム、ダンス、そしていろいろな仕掛けのある人形たちがおりなす幻想世界の大活劇で、とても楽しく、また勉強になりました。

あらすじ
 大王鬼神(ダイオーキシン)が支配する世界。しかし、その世界のかたすみには清らかな世界に戻ってほしいと願う少数者が照花姫(てるはなひめ)のもとに集まっている。
 あるとき、大王鬼神が突然激しい恐怖におそわれる。見ると、空から金色の光がおちてくるのが見えた。大王は手下の屁利子ぷう太(ヘリコプータ)と、万能今平太(万能コンペータ)に命じてその正体を探らせる。
 一方、照花姫もこの光を浴び、清らかな香りに包まれる。姫は足の不自由な車一太郎(くるまいちたろう)と、目の不自由な手探り翁(てさぐりおきな)に探索を命じる。
 落下した光は、山中の岩の中に収まっていたが、その正体は赤ん坊であった。この赤ん坊こそ「カガミマル」といって壊された汚された世界を清め明るくする力を持っているという。
 「汚せ、壊せ!この世のすべてを。あのカガミマルを殺せ!」
 「大王鬼神からカガミマルを守らなくてはなりません。わたしたちも戦うときがきたのです。」
 はたしてこの戦いの結末は、そして赤ん坊はこの世界を再生できるのだろうか。
 


照花姫と大王鬼神の戦い

 写真中央左寄りの岩の中にカガミマルがいる。そのすぐ前に立つのが暗黒の世界に立ち向かう人々のリーダー照花姫。右にいるのが狂暴な配下を従えた暗黒世界の支配者大王鬼神。

  1999年7月11日
屋久島離島開発総合センター
 
 
大然の感想
 私はこの劇に登場する者達をすべて私達の心の象徴として捉えました。私たちが邪心を持った時には邪悪な世界を、私たちが浄心を持った時には清らかな世界を映し出し、また現在の複雑な環境問題を解決していくには一人一人の心掛けが大切だということを、この劇は訴えているような気がしました。

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