1999年9月3日
大川の滝
  ホルンフェルス
独名:hornfels

 接触変成岩(熱変成岩)の一つ。少し紫色がかった黒色をしている。頁岩、粘板岩、砂岩などが熱を受け、鉱物成分並びに組織・構造の上に変化を生じた岩石。屋久島のホルンフェルスは、ユーラシア大陸の土砂が琉球海溝に体積して固まった地層である熊毛層群が、ユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込んでいく時の摩擦熱によって変化を生じ、出来たものだと考えられる。その時の摩擦熱によって溶けたマグマの一部は、今から約1400万年前、新生代新第三紀と呼ばれる時代に上昇し、現在屋久島の大部分を占めている花崗岩となっている。

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