1999年6月24日
安房林道
  イタドリ
<虎杖>
Polygonum cuspidatum SIEB. et ZUCC.
[タデ科]

分布:日本全土、朝鮮、中国、台湾

開花期:7〜10月

薬用:太い根と根茎を虎杖根(こじょうこん)と呼び、漢方では緩下薬、利尿薬、通経薬とし、民間では鎮咳薬、鎮静薬、止血薬とし、痔漏や火傷にも用いる。

 日当りのよい荒地、道端、崩れた岩陰などに普通に見られる雌雄異株の多年草だが屋久島では殆ど見られない。高さ50〜150cmになる。 cuspidatum は "急に尖っている" の意味で葉の形に基づく。葉は長さ6〜15cm、下面は淡緑色である。地下茎は太く長く、地中を這って所々で芽を出す。枝の先と葉腋から円錐花序を出し、花は白色で長さ2.5〜3mm。果実は卵形で長さ2〜2.5mm、黒褐色で艶がある。葉柄の付け根の下側に赤い花外蜜線がある。若い茎は軟らかく酸味があり食用にされ、葉は煙草の代用としたという。

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