1998年10月1日
小瀬田長峯
  ジュズダマ
<数珠玉>
Coix lachryma-jobi LINN.

[イネ科]

分布:日本各地、熱帯アジア

開花期:8〜10月
熟果期:10〜11月

薬用:包鞘を付けたままの果実を川穀(せんこく)と呼び、根を川穀根(せんこくこん)と呼ぶ。
▼川穀は漢方で消炎、利尿、鎮痛、排膿、強壮などとし、筋肉の痙攣、屈伸不利、水腫、脚気、乳腫、化膿、リウマチなどに用いる。▼川穀根は神経痛、関節リウマチ、肩こりなどの鎮痛薬とし、また鎮咳薬、駆虫薬などにもなるという。

 水辺や河岸などに自生する高さ1〜1.5m程の多年草。ハトムギによく似ているが雌花穂の包鞘がやや異なり、ハトムギのような縦縞はなく緑色から黒色を経て灰褐色に変る。またジュズダマの包鞘は極めて固く、指で押したくらいでは潰れない。

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