2003年5月24日救助犬訓練報告

 日頃は屋久島のためにいろいろとご尽力いただきありがとうございます。

 屋久島救助犬協会では災害(遭難)対策の一つとして救助犬の育成をしておりますが、屋久島での救助犬訓練について皆様のご理解をいただきたく、下記の通り報告いたします。

 年月日:2003年5月24日(曇)
 行程:15:00〜16:00安房川カヤック
 目的:環境および他人への馴致。運動能力および体力増進。
 理由:地震、台風、土石流、火山噴火などの災害を想定して日常の訓練を積むことが必要。面識のない被災者(遭難者)を救助するため、他人への友好性を高めることが必要。
 訓練士:木下大然
 ヘルパー:木下香里
 訓練犬:雲居の雁(2歳5ヶ月・2002年10月27日救助犬第1種認定)
 訓練内容:カヤックに乗せて移動する訓練、災害を想定した瓦礫捜索訓練等。
 訓練中会った人や動物の反応:観光客約10名、ガイド2名は皆好意的だった。

 捜索訓練中、サルが10メートル位まで近寄ってきて、興味深そうに私たちを見ていた。雁はサルを完全に無視し、「探して」の号令で遭難者役を探すことに集中していた。

 以上です。

追伸
 アルジェリアの地震で死者は1000人を越えています。国際緊急援助隊として警視庁の救助犬が2頭参加しています。私も駆けつけたいのは山々ですが、災害救助はチームワークが大切ですから、勝手な行動は許されません。警視庁の救助犬チームとともに、欧州からの救助犬チームが駆けつけて活躍してくれていることを祈ります。

 この報告は屋久島の山岳に関わる各関係機関およびガイド関係者に対し、屋久島救助犬協会が自主的に行っているものです。ご質問、ご意見等ございましたら下記までご一報ください。

鹿児島県熊毛郡屋久町安房2627-133
TEL/FAX 0997-46-3714
Mobile 090-9580-7862
E-mail = waken@bronze.ocn.ne.jp
URL = http://yakushima.org/rescudog.htm
屋久島救助犬協会
訓練士・指導手 木下大然

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