2003年12月10日救助犬訓練報告

 日頃は屋久島のためにいろいろとご尽力いただきありがとうございます。

 屋久島救助犬協会では災害(遭難)対策の一つとして救助犬の育成をしておりますが、屋久島での救助犬訓練について皆様のご理解をいただきたく、下記の通り報告いたします。

 年月日:2003年12月10日(晴)
 行程:09:30〜17:00荒川登山口→縄文杉→荒川登山口
 目的:環境および他人への馴致。運動能力および体力増進。
 理由:遭難事故が起きた場合に実際に出動する地域で、また地震、台風、土石流、火山噴火などの災害を想定して日常の訓練を積むことが必要。面識のない被災者(遭難者)を救助するため、他人への友好性を高めることが必要。
 訓練士:木下大然(訓練およびガイド)
 ヘルパー:研修生
 訓練犬:雲居の雁(甲斐犬3歳♀・2002年10月27日、2003年10月26日救助犬第1種認定)
 訓練内容:多くの人に会うことで他人への友好性を高める訓練、オンリードまたはオフリードで歩きながら、または留まっての服従訓練等。
 訓練中会った人や動物の反応および雁の反応:私のお客様2名は救助犬をツアーに同行したことについてとても喜んでいた。NHK取材班2名、他の観光客約30名、屋久島森林環境保全センター職員3名も皆好意的だった。ガイドは皆救助犬について説明してくれた。私のお客様は救助犬にとても興味を持ったので、森の中に隠れてもらい捜索訓練をした。

 途中何度かシカに出会ったが、雁が少し興味を示すこともあったので、その時はその場で捜索訓練をして遭難者役に興味を向けるように誘導した。シカは殆ど警戒していなかった。

 以上です。

NHK鹿児島放送局の取材

 屋久島救助犬協会の広報活動の一環として、9日、10日と2日間にわたり、NHK鹿児島放送局の取材を受けました。今回の取材は去る6月21日、屋久島ヤクタネゴヨウ調査隊のNHK鹿児島放送局取材に雁を同行したことがきっかけで、同放送局カメラマンから声がかかり、取材を受ける運びとなりました。

 今回取材を受けたNHKの放映日です。ニュースの一部となります。

 12月16日(火)18:10〜(鹿児島県内)
 12月17日(水)07:30〜(鹿児島県を含む九州全域、沖縄県)

 この報告は屋久島の山岳に関わる各関係機関およびガイド関係者に対し、屋久島救助犬協会が自主的に行っているものです。ご質問、ご意見等ございましたら下記までご一報ください。

鹿児島県熊毛郡屋久町安房2627-133
TEL/FAX 0997-46-3714
Mobile 090-9580-7862
E-mail = waken@bronze.ocn.ne.jp
URL = http://yakushima.org/rescudog.htm
屋久島救助犬協会
訓練士・指導手 木下大然

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