救助犬の資格について

 日頃は屋久島のためにいろいろとご尽力いただきありがとうございます。

 先日、屋久島のある観光産業関係者から救助犬の資格についてご質問を受けましたので、再度皆さんに認識していただきたく報告させていただきます。

 救助犬にはまだ国家試験の制度はなく、日本では数団体が認定試験を開催していますが、その中で最も歴史が古く権威のある団体が「全国災害救助犬協会連合会」であり、その認定審査は最難関とされています。私が育成している「雲居の雁」は、2002年10月27日および2003年10月26日に、全国災害救助犬協会連合会主催の全国災害救助犬認定審査会において、救助犬第1種の認定を受けており、その有効期間は3年1ヶ月となっています。

 審査では服従作業、障害物通過作業、捜索作業が見られ、服従作業では他人や他犬に危害を加える恐れがないか見るため、BH(同伴犬訓練試験)に準ずるものを取り入れています。BHはヨーロッパで普及している訓練試験で、人が犬を伴って市街地や公園を通過する際に、安全かつ他人に迷惑をかけることなく行動できるように訓練されているかどうかを見る試験です。

 全国災害救助犬協会連合会本部がある富山の坂井訓練所では、救助犬のほか盲導犬、警察犬などの訓練も手掛けています。特に警察犬、救助犬では富山県警の嘱託を受けたり、東京税関からは、爆発物を仕掛ける人物を探す犬を訓練するために指導を仰ぎに来るなど、公的機関からも全面的な信頼を得ています。

 第10回全国災害救助犬認定審査会
 http://yakushima.org/t010exam.htm

 全国災害救助犬協会連合会
 http://www.geocities.jp/drdsakaidog/

 認定証はコピーして屋久島観光協会にも提出してありますが、原本を確認したい方はご連絡ください。内容は以下の通りです。

 救助犬第1種 第03-26号
 認定証
 犬名  雲居の雁
 指導者 木下 大然
 所有者 木下 大然
 災害救助犬協会審査会に
 合格したことを認定する
 合格日より3年1ヶ月有効
 平成15年10月26日
 全国災害救助犬協会連合会
 特定非営利法人災害救助犬協会富山
 会長 黒川 哲男
 審査員委員長 一瀬 欽哉

 以上です。

 この報告は屋久島の山岳に関わる各関係機関およびガイド関係者、また救助犬関係者に対し、屋久島救助犬協会が自主的に行っているものです。ご質問、ご意見等ございましたら下記までご一報ください。

鹿児島県熊毛郡屋久町安房2627-133
TEL/FAX 0997-46-3714
Mobile 090-9580-7862
URL = http://yakushima.org/rescudog.htm
屋久島救助犬協会
訓練士・指導手 木下大然

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