1998年7月12日
栗生海岸
  クサスギカズラ
Asparagus cochinchinensis (LOUR.) MERR.

[ユリ科]

分布:四国、九州の海岸

薬用:肥大した塊根を天門冬(てんもんどう)と呼び、夏〜秋に採取し、皮を除き天日乾燥する。根に澱粉、粘液質などを含む。
▼滋養、強壮、緩和、止瀉、鎮咳薬などに天門冬5gを水200ccで煎服する。

 海岸の砂地に自生する多年草。根茎は短く多数の多肉根を付ける。茎の下部は木化し、上部はつる状で長さ1〜2m。葉の様に見えるのは葉状枝で非常に細かい。夏に淡黄色の小花を腋生する。花柄の中央に関節があり、液果は濁った白色。和名はスギに似てつる状であるから。塊根は砂糖漬けとし、また煮て食用にする。野菜のアスパラガスはこれと同じ属。

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