救助犬のご理解とご支援のお願い 
救助犬とは
 犬は人間の一億倍とも言われる嗅覚を持っています。救助犬はその鋭い嗅覚を使い、災害現場で瓦礫や倒壊家屋の下に埋もれた生存者を探したり、山岳遭難などの行方不明者を探す犬たちです。生存者のにおいを探し、嗅ぎつけたら大きな声で吠えて指導手に知らせます。日本では阪神淡路大震災で一躍脚光を浴び、その後のトルコ大地震、台湾中部大地震、アメリカでの国際テロ事件でもその活躍ぶりがマスコミに紹介され、働く犬としてすっかりなじみ深い存在になりました。

↑屋久島初の救助犬"雁(かり)"
屋久島で救助犬を育成する理由
 屋久島では年間数万人が登山をしますが、その中で毎年10件以上もの遭難事故が起きています。遭難者の捜索方法として、現状では人によるものがほとんどですが、私たちはその一つとして救助犬を選び育成しています。また屋久島の急峻な山岳や沢にも十分対応できる犬として、判断力、運動能力、訓練性能が優れた甲斐犬という犬種を選びました。

生態系に悪影響を及ぼすのではないかと言われているが……
 救助犬は捜索訓練などの特別な訓練でない限りはリードを付け、またすべての訓練において人間がしっかり管理しています。サルやシカ等の野生生物を追い掛けないような訓練もしています。また予防接種等により適切な健康管理をしていますので、救助犬が野生生物に病気を移すことは考えられません。年間の登山件数、体重差、予防接種の有無等から比較しても、生態系に与える悪影響は人間より犬のほうがはるかに少ないでしょう。なお国立公園内、国有林内に犬を持ち込むことに法的な問題はありません。

↑子供たちと遊ぶ(他人への馴致訓練)
犬が嫌いな人に対しては
 救助犬は盲導犬や聴導犬と同じく、人の役に立つ使役犬です。やたらに人に吠えたり咬み付いたりしません。もちろん犬が嫌いな人にはなるべく近付けないよう最大限の努力はしています。また万が一のことを考えて、保険金額一億円までの賠償責任保険に加入しています。

↑はしごを下りる訓練
このような救助犬の育成を私たちはボランティアで行っています。救助犬が広く皆様に理解されますよう、ご支援、ご協力をお願い申し上げます。
屋久島の遭難対策に係わる公的機関の救助犬に対する見方
 平成16年10月1日、屋久島観光協会から協会に所属する各ガイド宛に、「8月6日開催の屋久島山岳遭難防止対策協議会の報告について」と題して、
「屋久島山岳遭難防止対策協議会において、8月6日以下の事が確認合意されました。1.屋久島の山岳遭難においては、救助犬の活用は考えにくい。もし、必要であれば警察が訓練している救助犬あるいは、警察が訓練を委託している救助犬を活用する。2.屋久島の自然・生態を保全する立場から屋久島では山岳部へ動物を持ち込むべきではない。尚、このことにつきましては木下大然氏に屋久島山岳遭難防止対策協議会会長よりお知らせしています。」
 という文書が配布されました。しかし、この内容は屋久島山岳遭難防止対策協議会で決議されたものではなく、また屋久島救助犬協会代表である木下大然を初め私たちには何の知らせもありませんでした。

ご寄付のお願い
 本会は非常に苦しい財政で活動をしておりますので、資金面などで皆様にご協力いただければ大変助かります。ご寄付は以下の口座までお願いいたします。
郵便振替口座
口座名称:屋久島救助犬協会
口座番号:01750−4−49212

↑救助犬候補のピリカ、凛、夏
←NPO法人全国災害救助犬協会発行の救助犬第3種認定証
〒896-0074 鹿児島県いちき串木野市金山下13944-1
TEL 090-9580-7862
E-mail = ダブリュー エイ ケイ イー エヌ アットマーク ビー アール オー エヌ ゼット イー ドット オー シー エヌ ドット エヌ イー ドット ジェイ ピー
URL = http://yakushima.org/rescudog.htm
屋久島救助犬協会

屋久島救助犬協会K-9サーチ&レスキューチーム   Earthly Company(屋久島エコツアーガイド)