設立に至る経緯

 私たちが屋久島救助犬協会を設立するに至ったのは、救助犬の訓練について全国的なつながりをもち、技術向上と親睦を図ることが大きな目的の一つです。またもう一つの目的は、私たちが訓練のために犬を連れて入山することに対しての批判を避けるためです。 

 屋久島は豊かな自然に恵まれた島であり、その自然を求めて多くの観光客が訪れます。多くのガイドや観光客、また屋久島の国有林を管理する森林管理署、国立公園を管理する環境省は、救助犬の訓練に対して理解を示し友好的ですが、一部のガイドや観光客の中には、自然破壊や他人への迷惑につながるとして、犬を連れての入山を問題視する人も出てきました。

 そのような経緯から、また今後屋久島において救助犬の訓練志望者が増える可能性も考え、本会の細則には「訓練の必要上、屋久島の国立公園内、森林生態系保護地域内、世界自然遺産地域内に立ち入る場合には中級訓練犬以上とし、環境への影響を最少限にするよう十分に配慮するものとする。」という条項も加えておきました。これは、呼んでも来ないような犬をやたらにそれらの地域内に連れて行って、自然破壊や他人への迷惑になるような行為を防ぐことが目的です。

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