福岡市で訓練指導 |
富山での審査会からの帰り、10月29日夜から31日朝にかけ、福岡市で甲斐犬を飼っている人のところに寄って適性診断と訓練指導をしてきました。犬の名前は武蔵(たけぞう)で、2003年3月16日生れ、7ヶ月の雄です。 |
武蔵は、他の犬や日本人成人男性に対して少し警戒します。子供、女性、外国人には殆ど警戒しませんが、それは接し方や雰囲気によるものだと思います。攻撃的な犬は救助犬に向きませんが、武蔵は攻撃的ではないので馴らしていけば大丈夫でしょう。私と雁に対しては殆ど警戒しませんでした。これからは出来るだけ外に連れ出して、他人の手から餌(おやつ)をあげてもらうなど、少しずつ他人やいろいろな環境に馴らしていくように指導しました。また僅かながら独占欲があるので、なるべく手から餌をあげることと、おもちゃなどを与えっぱなしにしないように指導しました。 左の写真で左側が武蔵、右側が雁です。 |
30日は雁の訓練のやり方を見本に示しながら一緒にお散歩をしました。右は「行け!」の号令で海に飛び込む雁です。 「heel(ついて)」を解除する時など、「free(離れて)」のコマンドを使うように指導しました。 要求吠えが出来たので「speak(吠えろ)」のコマンドを教えたらすぐに理解しました。うずくまっている人に対して吠えることも教えました。モチベーターはおやつか餌を使用しました。雁の捜索訓練に協力してもらいながら、捜索訓練のやり方も説明しました。 |
幅20cmほどの所の「cross(渡って)」はすぐ出来ました。丁度良いサイズの板があったのでシーソーも作りました。左の写真はシーソーの真中で「おすわり」をしている雁です。シーソーはまだ少し怖がるので低い位置から少しずつ馴らして高くしていくように指導しました。 高さ30cm、幅50cm位に竹の棒を並べて「jump(飛んで)」をさせたら出来たので、少しずつ幅を増やしていくように指導しました。 30cm四方位の蓋付き側溝は怖がって潜らなかったのですが、60cm四方位の蓋付き側溝は潜ることが出来たので、広い所で馴らしてからだんだん狭い所でも出来るように指導しました。 梯子はサイズ(踏板と踏板の間32cm、踏板の幅約30cm、踏板の奥行7cm、角度60°、6段)とやり方だけ説明しました。 |
左の写真は幅20cmほどのフェンスの上を歩く雁と武蔵、そして武蔵のハンドラーです。 ハンドラーはやる気十分で、運動神経も良く体力もあり、考え方もしっかりしています。 これでまた救助犬仲間が1チーム増えました。これからがとても楽しみです。 |