10月26日
長野県北佐久郡軽井沢町のエコツアー会社「ピッキオ」を訪ね、クマ対策犬について詳しくお話を伺いました。昨年5月、第11回環境自治体会議屋久島会議において、ピッキオ代表の南正人氏がクマ対策犬について話題を提供された時から、私はエコツアーの中で「犬を使ってクマを山に戻す方法もある。犬が人の生活だけでなく、自然を守るために役立っている。」ということをよく話すようになりました。長野県小諸市に住む「雁」の父犬「すぐり」のハンドラー山下國廣氏が、ピッキオのクマ対策犬育成に関わることになったのも何かのご縁でしょう。
ツキノワグマの被害防除と保護管理のための調査・対策事業を軽井沢町から受託しているピッキオでは、クマと人が共存できる道を探り、クマを野生のままに山に戻す方法として、北米で成功している「犬(カレリアン・ベア・ドッグ)を使ってクマを教育する方法」を導入しました。その犬たちは北米では職業犬(サービスドッグ)として正式に認められており、人に対しても友好的に訓練されています。ピッキオではスタッフ2名がベア・ドッグのハンドラーとして選ばれ、今年6月に北米から2頭のベア・ドッグの子犬「ブレット(雄)」と「ルナ(雌)」を導入しました。今年は軽井沢でも何度もクマが里まで下りて来て、早速ブレットとルナが活躍しています。 |
雌の「ルナ」
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雁より一回り大きくて、とても人懐こく、初対面の私たちにもすぐに打ち解けた。カレリアン・ベア・ドッグは、良く吠えることを除き、甲斐犬にそっくりの性格を持つ。 ベア・ドッグを利用したクマ対策
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