屋久島町 |
尾之間・小島 |
尾之間には屋久島町役場の分庁(旧屋久町役場)があります。小島寄り山側には集落の人々の憩いの場として賑わっている尾之間温泉があります。ここは蛇之口滝、淀川方面への登山口です。 小島寄りには旧屋久町のゴミ処理場がありましたが、ダイオキシン発生等の問題で新しいゴミ処理場を宮之浦と志戸子の間に建設しました。更にゴミの分別を細かくすることで焼却だけでなくリサイクルも進めるようにしましたが、島民の意識を高める前に有料化したことによって、人目の付かない所に粗大ゴミを捨てたり、プラスチック等を庭で燃やす人も出てきています。屋久島は離島ですからゴミ問題は特に深刻で、今後どうするか考えていかなければいけない重要な課題です。 小島の海沿いにはローマ人宣教師シドッチ上陸地の記念碑があります。シドッチは侍に扮して屋久島のこの地に上陸しましたが、すぐに捕まり江戸に送られ牢死を遂げます。当時幕府の政治顧問であった新井白石(あらいはくせき)はシドッチの訊問に当り、そこで得た知識に基づいて西洋紀聞、采覧異言を著わします。これらは鎖国時代において世界を紹介した著述としては初期のものでした。 小島の県道から山の方を見ると、中腹(標高300〜350m)の山肌が削られ新しい道が造られているのが分ります。小島から中間にかけて造られている南部林道と呼ばれる道ですが、自然を大きく破壊する開発として問題視されています。 尾之間の郷土芸能には尾之間棒踊り、小島の郷土芸能には小島棒踊りがあります。 |