2004年救助犬冬季合宿訓練会報告

 日頃は屋久島のためにいろいろとご尽力いただきありがとうございます。

 屋久島救助犬協会では災害(遭難)対策の一つとして救助犬の育成をしておりますが、救助犬訓練について皆様のご理解をいただきたく、下記の通り報告いたします。

 名称:冬季合宿訓練会
 主催:全国災害救助犬協会連合会
 場所:岐阜県吉城郡古川町数河
 年月日:2004年2月13日〜15日
 目的:雪崩遭難捜索を想定した訓練。仲間同士の親睦を深める。
 理由:雪崩遭難者がビーコン(発信機)を装着していない場合、救助犬による捜索が最も効率的な手段となる。
 トレーナー・ハンドラー:木下 大然
 ヘルパー:冬季合宿訓練会参加者
 訓練犬:雲居の雁(甲斐犬3歳2ヶ月♀・2002年10月27日、2003年10月26日救助犬第1種認定)
 訓練内容:2メートルほど積もった雪に穴を掘って被災者役が入り、入口を雪で密閉します。ハンドラーが犬に捜索を命じると、犬は雪面を動き回って埋まった人間を捜します。雪のフィルターを通して人間の臭気を感知すると、雪を掘ったり吠えたりしてその下に人間がいることを告知します。被災者役は犬の意識が高まるようにうまく導きながら吠えさせ、良く褒めながらご褒美を与えます。犬が出来るだけ被災者役に近付いて吠えるように仕向けることが重要です。

 雁は普段あまり雪の中で訓練することはありませんが、いつもと変らず落ち着いて被災者役を見つけ出しました。数河は大変雪深く、雪中(雪崩)捜索訓練にはとても適した所です。今回は災害救助犬協会富山の訓練士、事務局、ボランティアの方々と、各地からハンドラー、ヘルパーなど、総勢20名が集まりました。短い間でしたが、訓練士さんや諸先輩方から有意義な指導を受け、また皆さんと更に親睦を深めることが出来ました。

 以下のページも併せてご覧ください。
 http://yakushima.org/rd040214.htm

 以上です。

 この報告は屋久島の山岳に関わる各関係機関およびガイド関係者に対し、屋久島救助犬協会が自主的に行っているものです。ご質問、ご意見等ございましたら下記までご一報ください。

鹿児島県熊毛郡屋久町安房2627-133
TEL/FAX 0997-46-3714
Mobile 090-9580-7862
E-mail = waken@bronze.ocn.ne.jp
URL = http://yakushima.org/rescudog.htm
屋久島救助犬協会
訓練士・指導手 木下大然

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