熊毛地域への核関連施設立地に反対する決議

 昨年来、種子島及び馬毛島において、地域振興の目的で使用済み核燃料の中間貯蔵施設立地の動きが見られます。私達は、この重大な事態を対岸の火事と静観できません。
 近年、原子力発電所や核関連施設でトラブルや人命にかかわる大事故が相次ぎ、核関連施設がある全国の市町村住民の不安はますます増大しています。そして、核廃棄物処分問題の深刻さを正しく知る時、先の見えない現在の原子力政策の中では、中間貯蔵施設が永久に最終処分地となる可能性も否定できません。
 「熊毛はひとつ」の言葉のとおり、種子島と屋久島は距離も近くひとの交流も深い兄弟の島です。もし、この熊毛地域に核関連施設ができれば、上屋久町住民の生活環境や漁業、農業、観光など産業のあらゆる面で影響は避けられません。
 私達は、上屋久町の住民の尊い命と暮らしを守るため、屋久島が「地球と人類の宝物」でありつづけるために、種子島・馬毛島の核関連施設誘致の有無にかかわらず、熊毛地域への一切の核関連施設の立地に反対する意志を表明します。

 以上決議する。

平成12年3月17日
鹿児島県上屋久町議会

原発はいらない屋久島の会トップページ