県知事・県議会に島内署名を添え陳情書提出

 6月9日、島民の会から代表6名、住民連絡会から代表1名が鹿児島市の県庁に赴き、島内署名を添えて立地反対の陳情書を須賀龍郎県知事及び県議会に提出しました。4月中旬から始めた署名は、両町合わせて住民の約半数、7049人分に上りました。陳情に対し須賀知事は、「マスコミの報道でしか立地計画を知らない。3月議会で誘致の考えはないと話した。皆さんのお願いは充分にお聞きする。議会の質問に合わせてお答えしたい。」と語りました。

陳情書

提出者
 住所 鹿児島県熊毛郡上屋久町小瀬田650-90
 氏名 朝比奈 敏子
    (核施設はいらない島民の会・上屋久町)
 住所 鹿児島県熊毛郡屋久町栗生1557
 氏名 羽生 弘訓
    (核廃棄物の中間貯蔵施設をつくらせない
              市町村議員住民連絡会)
 平成12年6月9日

鹿児島県知事
   須賀 龍郎 殿

件 名
 熊毛地域における核施設立地に反対する陳情

陳情の趣旨
 昨年来、種子島(馬毛島など)に原子力発電所から出される使用済み核燃料の中間貯蔵施設誘致の動きがみられます。私たち屋久島の住民は、この事態を対岸の火事と静観することはできません。「熊毛はひとつ」の言葉があるように、古来この地域は地理的にも経済、文化、政治、行政の様々な分野において、深い関係を保ち続けてきました。熊毛地域における核施設の立地が、私たち屋久島住民の生活やあらゆる産業に大きな影響を及ぼすことを懸念し、屋久町議会、上屋久町議会ではこの3月全会一致の反対決議がなされ、屋久町ではすでに「放射性物質等の持ち込み及び原子力関連施設の立地拒否に関する条例」が制定され、上屋久町でも、次の議会に上程後、条例化される見通しで有ります。こうした、議会、行政、住民が一体となった取り組みは、住民の生活と未来への展望に根ざすことはもちろんですが、世界自然遺産登録地に暮らす島民として自らが地域全体を保全する責任をになう意識にも支えられております。
 先の、世界自然遺会議において、ムニール・ブシュナキ氏(ユネスコ世界遺産センター所長)は「世界遺産の保全の将来にとって重要な意味を持つ観点」のひとつとして「地方政府・自治体はこれらの世界自然遺産が近隣の住民にとって経済的、また収入源として重要な潜在的価値を有していると認識を深めている」として、「特に、世界自然遺産を有する地方政府、自治体の行政官は遺産地域の長期的保全のために今まで以上に大きな責任を負うように求められる」と強調されています。これは屋久島のみならず、この熊毛地域全体をトータルにとらえる視点の大切さを示すものです。
 これらのことから、熊毛地域への核関連施設の立地は、世界自然遺産登録や、環境文化村構想を通じて、鹿児島県・熊毛支庁・屋久島両町レベルで押し進めてきた施策になじまず、民意にも相容れぬものです。
 以上に基ずき、下記の事項を陳情致します。

(1) 熊毛地域への全ての核関連施設立地へ、反対意思を確約していただきたい。
(2) もし事業主体からの立地申し入れが現実化した場合は、決して計画に同意しないでいただきたい。

陳情書

提出者
 住所 鹿児島県熊毛郡上屋久町小瀬田650-90
 氏名 朝比奈 敏子
    (核施設はいらない島民の会・上屋久町)
 住所 鹿児島県熊毛郡屋久町栗生1557
 氏名 羽生 弘訓
    (核廃棄物の中間貯蔵施設をつくらせない
              市町村議員住民連絡会)

 平成12年6月9日

鹿児島県議会議長
   溝口 宏二 殿

件 名
 熊毛地域における中間貯蔵施設立地に反対する陳情

陳情の趣旨
 昨年来、種子島(馬毛島など)に原子力発電所から出される使用済み核燃料の中間貯蔵施設誘致の動きがみられます。私たち屋久島の住民は、この事態を対岸の火事と静観することはできません。「熊毛はひとつ」の言葉があるように、古来この地域は地理的にも経済、文化、政治、行政の様々な分野において、深い関係を保ち続けてきました。熊毛地域における核施設の立地が、私たち屋久島住民の生活やあらゆる産業に大きな影響を及ぼすことを懸念し、屋久町議会、上屋久町議会ではこの3月全会一致の反対決議がなされ、屋久町ではすでに「放射性物質等の持ち込み及び原子力関連施設の立地拒否に関する条例」が制定され、上屋久町でも、次の議会に上程後、条例化される見通しで有ります。こうした、議会、行政、住民が一体となった取り組みは、住民の生活と未来への展望に根ざすことはもちろんですが、世界自然遺産登録地に暮らす島民として自らが地域全体を保全する責任をになう意識にも支えられております。
 先の、世界自然遺会議において、ムニール・ブシュナキ氏(ユネスコ世界遺産センター所長)は「世界遺産の保全の将来にとって重要な意味を持つ観点」のひとつとして「地方政府・自治体はこれらの世界自然遺産が近隣の住民にとって経済的、また収入源として重要な潜在的価値を有していると認識を深めている」として、「特に、世界自然遺産を有する地方政府、自治体の行政官は遺産地域の長期的保全のために今まで以上に大きな責任を負うように求められる」と強調されています。これは屋久島のみならず、この熊毛地域全体をトータルにとらえる視点の大切さを示すものです。
 これらのことから、熊毛地域への核関連施設の立地は、世界自然遺産登録や、環境文化村構想を通じて、鹿児島県・熊毛支庁・屋久島両町レベルで押し進めてきた施策になじまず、民意にも相容れぬものです。
 以上に基ずき、下記の事項を陳情致します。

(1) 熊毛地域への中間貯蔵施設立地に反対していただきたい。

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