十島村への核関連施設立地に反対する決議

 昨年来十島村において地域振興の目的で使用済み核燃料の中間貯蔵施設誘致の動きがうわさされております。近年、原子力発電所や核関連施設で人命にかかわるトラブルや大事故が相次ぎ核関連施設のある市町村住民の不安はますます増大しているのが現状であります。原子力利用事業に対する絶対的安全性に信頼が得られない現在この豊かな自然と住民の生活を危機にさらすことは、自然を愛し共に生きている者としては決して容認することは出来ません。
 本村の地理的条件を判断した時に黒潮と言う豊かな自然の恵みを受けております。しかし裏を返すと有人、無人いずれの島で核での汚染されることが有れば本村だけの問題では済まされない。事故が発生すると潮流の関係からして全国に影響を及ぼす恐れも否定できません。更に本村は永久的に生活環境や漁業、農業、観光あらゆる面での影響は、避けられない。
 私達は、住民の尊い命と自然を守り後生に伝えに行く義務と責任があります。よって、本村への一切の核関連施設の誘致に反対する意思を表明する。
平成13年3月13日

鹿児島県十島村議会

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