西日本新聞 2011年6月12日
「脱原発」訴えパレード 鹿児島市で市民100人

 東日本大震災の発生から3カ月を迎えた11日、鹿児島市の天文館地区で、脱原発を訴える「げんぱついらないパレードinかごしま611」(鮫島亮二実行委員長)が開かれた。約100人の市民が参加して約1時間、繁華街を行進した。
 グリーンコープかごしま生協や反原発・かごしまネットなど約40団体が賛同して開催。「子の世代に原子力を残すのはやめよう」「自然エネルギーへの転換を進めよう」などと通行人に呼び掛け、「サヨナラ原発」などと書かれたのぼりやプラカードを掲げて練り歩いた。また、自転車のモーター発電によるスピーカーで路上ライブも行い、自然エネルギーをPRした。
 参加者の中には、被災地でのボランティア活動を経験した人も。屋久島町安房のエコツアーガイド木下大然さん(48)は、岩手県大槌町で救助犬による救助ボランティアとして活動したが、福島第1原発の水素爆発事故を受け撤収を余儀なくされたという。木下さんは「事故がなければもっと救えた人がいたはず。原発を推進してきた東京電力や国に憤りを感じる」と話した。

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