インパクション誌180号
震災を克服し原発に抗う
福島原発事故を踏まえて今後どうするか

屋久島からのメッセージ

 福島で起きた今回の原発事故では、私たちが常々危惧していたことが現実となってしまいました。私たちがやらなければならないことは、二度とこのような事故を起させないようにすることであり、そのためには原発とは決別することです。豊かな生活と原発は共存できません。ましてやこの地震列島です。駿河湾地震説を発表した地震学者、石橋克彦氏の言葉をお借りすれば「地雷原の上でカーニバルをやっているようなもの」、止めた後も崩壊熱がなくなるまでに100万年もかかり、とても受け入れられるものではありません。そして原子力に代わるエネルギーとして、風力・太陽光・地熱・小水力・バイオマス等による自然エネルギーを利用した分散型の発電に移行していくよう提言していきたいと思います。また私たちの一番身近なところにある川内原発については、新たな3号機増設計画があり、その反対署名に取り組んでいます。1、2号機についても出来る限り早く廃炉にしていくよう求めていきます。このたびの福島原発事故の影響により放射能汚染が広がり、豊かな大地が死の大地に変貌していくのは耐えられないことです。日本を滅亡させないためにも、子供たちの未来のためにも、私たちは今後も活動を続けていきたいと思います。

文責:原発はいらない屋久島の会 松田 正/木下 大然

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