南部林道についての皆様のご意見
 アンケートで寄せられたご意見を一部公表させていただいております。内容は趣旨を変えない範囲内において事務局で編集させていただく場合もあります。お気付きの点等ございましたらご一報ください。
皆 様 の ご 意 見 県名 職業
年齢 性別 お名前
 公共工事をしたいのならば、持続性のある自然再生のための調査を行うべきである。とくに道路などの新規構造物においては、完成したのち環境に与える影響を季節ごとに調査し、その都度調整していくことで地元の長期の雇用も生み出すと考えられる。
 今はその道路の目的を明確化する必要があり、工事を広く認知させるためには時間を取ってゆっくり開発を行うべきだ。環境に配慮したということをよく聞くが、なにをもって環境保全なのかも定義・調査する必要があると思われる。
大学院生
20代 男性
 南部林道を見て、腹立ち・虚しさを感じた。工事は中止するべき。不必要な開発はしなくていい。HPでこのような呼びかけをするのはとっても好ましいと思います。この想い(波)がどんどん大きくなって、そのうねりが狂気をまきこみ、正気のまともな町(世の中)になって欲しいですね。 鹿児島県
27歳 男性
 工事は中止してほしい。景観がだいなし。自然破壊です。世界自然遺産の島にふさわしく有りません。
 南部林道を見て:緑の山を切り裂いたようになっており、せっかくの景観が損なわれています。
鹿児島県 会社員
50代 男性
 この工事について、中止を強く望みます。各地の山肌に切り開かれた道路を通ると、土砂崩れ防止処置が施してあっても、山側の土は必ずといってよいほど崩れかけていて、木々や植物はいずれ根を張っている足場を失い、姿を消すのは確実とみられます。どんな道路工事も、自然破壊にほかなりません。車を使う身としてえらそうなことは申せませんが、いつも忸怩たる気持ちになります。私が屋久島を訪問したときは、オフシーズンだったこともありましょうが、既存県道を往来する車はまことにわずかでした。観光シーズンのピーク時には、果たしてどれほどの混雑があるのでしょうか?一時的に終わるかもしれない現地経済への波及効果という視点を除外すると、新しい道路が必要とは考えられません。工事を中止してもらうにはどうすればよいのか、遠くの住人には具体策が浮かびません。少しでもお手伝いできる形があれば、と思います。
 最近、地方の町々をめぐる機会が多く、どこも似たようなパターンで開発されているのを目の当たりにしました。メインストリートの著しい凋落、全国的展開をしている小売チェーンの林立するバイパス、走っている車が少ない新設道路、放置されて荒れ果てつつある旧道、etc.
 古い日本人としては物悲しい風景ばかりです。世界遺産指定区域がある屋久島は無事、と思っていたのですが、知らない間に大規模工事がスタートしていたのですね。ショックでした。自分の思い入れだけでくちばしを入れる資格がよそ者にないことは承知していますが、とても残念です。イギリスのナショナル・トラストのような活動組織ができればいいのですが。
東京都
50代 女性
 南部林道を見て、山が崩され、自然破壊そのもの……屋久島が屋久島でなくなっていく様な気がした。
 この工事について、中止……林道を造る必要性は???生活道とは思えないのですが、島民は必要としているのですか?観光や雇用のための自然破壊はおかしいのでは?
 南部林道だけではなく、白谷雲水峡、屋久杉ランドなどなど、道路整備が年々進んでいますが、そのために自然が破壊されていくように感じているのは、私だけでしょうか?観光のための整備は世界遺産に指定された屋久島にそぐわないと思う。レンタカー会社が増え、外来者が島を壊してしまう……と感じます。もっと、公共のバス(マイクロバスのようなもので、バス停でなくても、乗降の自由なバス)を頻繁(利用状況に合わせて台数を調整する)に走らせ、乗降パスで利用するなど、ハード(開発)でなく、ソフトで対応できないものだろうか?
神奈川県 技術職
30代 女性
この工事について = 観光資源のためのインフラと考えるならば中止すべきだと考えます。森林資源の管理ならば森林資源から生み出される経済利益とのバランスで考えるべきものだと考えます。
その他 = 人が入るとそこの生態系は苔が乾くように崩れていく脆弱さがあると思います。そのような自然を残すと考えるならば、中止すべきでしょう。しかし、そのような自然を残す必要の無いものと考えるならば、どんどん開発すればよいと考えます。それは、そこに住む人々が選択すべきことだと考えます。少なくとも現在私たちが住む岐阜県は、そのような自然を残さないことを選択して来ました。そして残ったのは、間伐もされない荒れた植林地と紅葉しない(落葉樹の無い)山々です。・・屋久島には紅葉が無いですね。紅葉の美しさ、豊かさを知っている者・・燃えるような山々、あらゆる色がある山々を知っている者にとっては、さびしいものがあります。それと同じで、自然の神秘さ、神々しさ(自然の生命力)が、人々が山に入ることで喪失していきます。目に見えない形で喪失します。しかし、だからといって、人が山へ入ることを規制できませんよね。屋久島の人たちは自然を遺産として残す道を選択された先達だから、自然を喪失した山国の住民がとやかく言うことではないのかもしれません。ただ、自然を観光資源と考えることと、自然を残すこととは背反事項だということ、森林資源と観光資源は別なこと、自然と森林資源は別なものということをきちんと理解した上で皆さんが選択すべきことだと思います。
岐阜県 NPOこころとまなびどっとこむ(理事)
40代 男性 西尾公男
けものみちでok 東京都 SE
50代 男性 阿武 宏旨




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