南部林道についてのアンケート
これは屋久島南部の山腹に造られている南部林道についてのアンケートです。皆様のご意見を聞くことにより、持続可能な開発と、より良い観光のあり方を追求していきたいと考えております。是非ご協力ください。
小島、中間の辺りで県道から山の方を見ると、中腹(標高300〜350m)の山肌が削られ新しい道が造られているのが分ります。これが南部林道です。南部林道は小島から中間にかけての18.5km(1車線幅5m)、総工費42億円、平成4年起工、平成14年完成の予定で工事が進められました。しかし着工から10年経って出来た道路は小島から3.1km、湯泊から1.1km、中間から1.7kmの合計5.9kmで全体の約3割です。予算は既に約20億円を費やし、当初計画の5割近い支出です。平成13年、とうとう計画が変更されました。完成は平成20年とされ、予算も総工費61億円と大幅に追加されました。そして路線も変更され、上り下りの激しい林道が出来ることになっています。この変更は鹿児島県事業評価監視委員会にて話し合われた結果に基づくものとなっています。当委員会の審議結果は次の通りです。
次の条件を付して、継続とする対応方針案を妥当と認めた。
1.環境や景観への影響に配慮し、当初計画より下げた線形とする。
2.林道の積極的な活用促進を図る。
3.郷土種の種子を使用した法面緑化箇所の植生追跡調査を行う。
4.現時点で予測していなかった事態が生じた時は、改めて委員会に諮る。
以上が審議結果です。この審議が出された背景には、平成5年、屋久島が世界自然遺産に登録されたこともあり、町民、観光客、研究者等から自然破壊や景観を心配する声が県や町に寄せられたことがあります。この地域は照葉樹林も多く残っており、絶滅危惧種のヤクタネゴヨウ、直径180cmのヤクシマサルスベリ、直径80cmのギョボク、その他貴重な植物がたくさん見られる場所です。湯川の滝等美しい景観も数多くあります。
南部林道計画図
上記の事実をご確認いただき、皆様のご意見をお聞かせください。
アンケートにご協力いただきありがとうございました。
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