1.ご用意いただくもの/室内飼いの注意点

 仔犬を迎えるにあたり、外飼いであれば犬小屋、しっかりした首輪、繋ぐための鎖(革・布・ビニール紐では咬み切る恐れがある)、散歩用のリード、仔犬用の餌、餌の器、水の器、ブラシ、扉付きの籠などをご用意ください。室内飼い(玄関など雨の当たらない場所を含む)であれば散歩、訓練、遊ぶ時以外は籠に入れておけば良いので、犬小屋、鎖は不要ですが、室内で排尿・排便させる場合にはトイレ、シーツ等をご用意ください。外飼い、室内飼い共、車に乗せて移動する際には事故防止のために籠を利用してください。そのためにも普段から籠に入る練習をしておくことが必要です。しつけ方は、餌で導きながら「ハウス」などの号令をかけて籠に入れ、餌を与えながら「よしよし」、「そうそう」などの言葉で良く褒めます。狭い所に閉じ込めるのはかわいそうだと思われるかも知れませんが、犬の先祖であるオオカミは穴を掘って住処としていましたので、犬も狭い籠の中にいると安心してくつろぐことができます。仔犬のうちは頻繁に排尿、排便をしますので、よく見ていないといけませんが、ある程度成長すれば朝夕2回長めに散歩や運動をして、その時に排尿、排便を済ませば良いので、あとは籠に入れっぱなしでもさほど問題ありません。ただし籠は風通しが悪く、扉を閉めてしまえば犬は出られないので、夏の温度管理には十分気を付けてあげてください。排尿、排便のしつけができたら、普段は籠に入れてくつろいだ状態にしておいて、時々思い出したように籠から出してしつけをすれば効果的です。しつけは飽きるまでやると却って効果が薄れますので、犬の様子を見ながら短めに切り上げると良いでしょう。籠は内寸の幅が犬の体高の0.7〜0.9倍、高さが体高の1〜1.2倍、奥行が体長の1.1〜1.4倍程度の大きさが適当で、前面を除き周りがあまり見えないものが良いです。サークルでは全方向見えてしまうので、くつろぐ場所としては相応しくありませんし、運動能力の高い犬は1m位の高さでも軽く飛び越えるようになります。室内トイレの囲い等としてならサークルを利用するのも良いでしょう。ちなみに町中や道路等で犬が排便した時には、拾って適切な処理をするのがマナーです。また交通事故には十分気を付けてください。盲導犬の訓練では、普段その犬の訓練に関わらない人が車を運転して犬の直前で急ブレーキを踏んで犬に恐怖感を与え、車は怖いものだと認識させる訓練がありますが、一般の愛犬家がそこまでやるのはなかなか難しいでしょう。基本的に公共の場ではリードを外さないことが大切です。

 室内飼いで特に注意する点は、当面、室内で放すのは仔犬を監視できる状況だけに限り、監視できない時には必ず籠に入れるようにしてください。留守番の際も同様です。仔犬がおとなしくしているのでそのまま出掛けてしまい、帰ってきてみたら部屋の中をめちゃくちゃにして粗相をしているようなことはよくあります。車に乗せている場合も同様で、シフトレバーやドアの取っ手などをよく齧ります。もしそのような結果になったとしても、決して犬を叱らないでください。犬は過去のことを叱られても(例え粗相した所に鼻を推し付けられても)全く理解できず、人は突然怒り出す恐ろしい動物だと認識し、信頼関係を失います。特に日本犬のような繊細な犬の場合、強いショックを受けると一生トラウマになる可能性があります。叱るのはいけないことをやった瞬間に限り、それも感情的にならずに毅然とした態度で叱ります。ただし仔犬のうちは多少のことは多めにみてあげてください。成犬になるにつれ他の犬と喧嘩したり猫を追いかけたりなど、どうしても叱らなければいけない場面が出てくるかと思いますが、1回叱ったら10回以上褒めるようにしつけていきます。また予期せず叱る状況になってしまった場合、再度ためそうとして同じ状況をつくるようなことは絶対に避けてください。基本的にそのような状況をつくらないことが肝心です。例えば何かを咬むたびに叱られていたら、「持って来い」の号令で投げたものを持って来る動作をしなくなり、フリスビーなどで遊ぶことができなくなってしまうかも知れません。そのようなことを防ぐためには、犬が届く範囲内に咬まれて困る物を置かないことです。特に電気のコードは感電する危険もありますので十分お気を付けください。

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2.餌の選び方、与え方


与えてはいけないもの
3.しつけの基本


 
4.ワクチン接種の注意点


動物病院の選び方
5.フィラリア、ノミ・ダニ、


腸管寄生虫の駆虫等


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