2.餌の選び方、与え方/与えてはいけないもの

 ドッグフードは合成保存料、合成着色料等の危険な添加物を使用せず、遺伝子組み換えでない原材料でつくられ、全体の栄養バランス(人とは異なる)がとれたものをお選びください。
当犬舎お勧めの餌はbe-NatuRal(ビィ・ナチュラル)です。当犬舎が販売代理店となっておりますのでお気軽にご注文ください。総合スーパー、ホームセンター等で特売しているような餌は粗悪品が多いのでお勧めできません。また輸入品の場合、同じメーカーのドッグフードであっても正規輸入品と並行輸入品があります。チャーター便を使用して気温が低いルートで輸入される正規輸入品と違い、並行輸入品はルートによっては赤道直下を通る事もあり、貨物室は高温多湿となるので、ペットフード等は輸送中に変質する恐れが高まります。更に高温多湿の中では病害虫を駆除する必要があるため、毒性の強い臭化メチル、リン化アルミニウム、青酸ガス等を使用して燻蒸されることもありとても危険です。正規輸入品、並行輸入品のどちらであるかは、販売店に聞けば大抵分かりますが、曖昧な答え方をする販売店は要注意です。安い餌で犬の健康を害し、後から高い治療費を払うことになるより、その分餌にお金をかけて健康で長生きするほうが良いでしょう。通常1年間は仔犬用の餌を与えますが、育ちが良いようでしたら早めに成犬用の餌に切り替えても構いません。ただし急に味が変わると食べなくなることもありますので、少しずつ混ぜながら切り替えていくと良いでしょう。他にアレルギー体質用、肥満用、老犬用などの餌があります。全体の栄養バランスがとれた餌は、他に水以外は何も与える必要はありませんが、しつけの報酬等で他のものを与える場合には、塩分や香辛料が殆ど含まれないものを極少量、または栄養バランスを考えながら与えてください。ただし、これから記すものについては要注意です。合成保存料、合成着色料等の添加物:例1;カロリーオフ、カロリーゼロの人工甘味料として多用されているアスパルテーム(パルスイート、ニュートラスイート等に含有)。アスパルテームをビーグル犬に体重1キログラム当たり3グラム以上経口投与すると、その半数が死亡する(「食品添加物の危険度がわかる事典」より)。例2;ガム・グミ・タブレット菓子等の甘味料として多用されているキシリトール。犬が摂取すると急激にインスリンが分泌されて低血糖症状となり、嘔吐、意識低下、痙攣発作、肝不全を招き死に至ることもあります。最近キシリトール入りの菓子類が多くなり、急性中毒例が急激に増えつつあります。ネギ、タマネギ、ニラ、ラッキョウ等:犬の赤血球を破壊します。特にメンチカツ、ハンバーグ、カレー、シチューなど、タマネギが入っていても犬は喜んで食べてしまいますので気を付けてください。ニンニクはしつけの報酬の香り付け程度でしたら問題ありません。チョコレート:犬に対しては毒性が強く、板チョコを1枚食べて癲癇を起して死んでしまった犬もいます。例え少量でも1度味を覚えてしまうと盗み食いや拾い食いの対象となりますので注意してください。ブドウ:犬が食べると腎不全を招き死に至ることもあります。レーズン入りのお菓子やパンなども与えないようにしてください。鳥(野鳥を含む)の骨:鳥の骨は噛み砕いた時に鋭い形となり、犬のように丸ごと食べる動物にとっては大変危険です。私たちの知人の犬は生の鶏を丸ごと1羽食べ、腸に骨が刺さって排便もできなくなってしまい大手術をしました。骨付の鶏肉を与えた翌日死んでしまった犬もいます。特に消化能力が衰えている時や大量に食べた場合には危険です。万が一食べてしまったら酢を飲ませて安静を保った上で獣医師に相談されることをお勧めします。酢は骨を溶かす助けとなりますし、安静を保つことで消化器官も良く働きます。形が問題なだけで毒がある訳ではありませんから、細かく砕いたものや圧力鍋で炊いて柔らかくしたものであれば与えても大丈夫です。生肉:幼犬が重篤な症状に陥ることがあるトキソプラズマ症他寄生虫症の感染源;最近ペット業界で「火を通すことにより栄養素の多くが失われる」という謳い文句で犬猫に生肉を奨めているところがありますが、火を通して失われる栄養素はビタミンCと酵素ぐらいです。犬が必要とするビタミンは人とほぼ同じですが、犬はCを体内で合成することができるので必要ありません。また酵素の多くは生体内でつくり出されるタンパク質をもとにして構成されていますので、これも健康体であれば必要ありません。犬の祖先のオオカミが肉食であることから穀物は必要ないとする意見もありますが、犬は長年に亘る家畜化により雑食性となり、澱粉を消化する遺伝子を持つようになりました。つまり犬に生肉を与える必要性は全くありませんし、穀物を与えなければ栄養不足となります。肉、穀物、ビタミン等のバランスを考えて配合された良質のドッグフードだけで長生きしている犬はたくさんいます。動物の糞、野草:ネコはトキソプラズマ症の感染源なので、ネコと同居している場合には犬が近寄れない場所にネコのトイレを設置してください。散歩中に犬が野草や動物の糞を口にすることがありますが、毒草であったり農薬や寄生虫等に汚染されている可能性がありますので、散歩中はリードでしっかりと犬を制御し、そのようなものを食べないように注意してください。仔犬の内は食べ物以外であっても齧りたがる傾向があります。電気・電話のコード、薬、タバコ、その他仔犬が届く範囲内にあるものには十分注意してください。特に電気のコードは齧ると感電したり火事になる恐れもあります。

 餌の量は犬の体重、体調、運動量等により調整しなければなりません。大抵餌の袋には標準的な給餌量が表示されていますが、その通り与えてもやせてくる(背骨が目立つ)のであれば増やし、太ってくる(背中が平らになる)のであれば減らしてください。また塩素や不純物が入っていない綺麗な水を、いつでも飲めるようにしてあげてください。籠に入れている時には、扉などに取り付けて犬が舐めると水が出てくる給水器を使うと便利でしょう。餌の与え方は、器に入れて与えるよりも1日の量を決めておいて、何回にも分けて直接手で与えるようにすることをお勧めします。いろいろなしつけをしながら、うまくできたら餌を少しずつ与えると良いでしょう。また同時に「よしよし」、「そうそう」などと言って褒めます。一つのことがある程度できるようになったら、褒めるだけにする機会を増やし、餌は時々与えるようにします。また犬は時間をとても正確に知ることができるので、毎日決まった時間に餌を与えたり散歩したりしていると、その時間になると餌や散歩を要求するようになります。そうならないために餌を与える時間、散歩する時間は毎日変えるほうが良いでしょう。そうすることで犬は「いつ餌が貰えるんだろう、いつ散歩に行けるんだろう」という期待感を持つことができ、常に飼主に注目するようになります。そうなればあらゆるしつけがやりやすくなります。またいつも人が食事をした直後に餌を与えていると、犬は「人の食事の後は自分の餌」と認識するようになり、人が食事を始めると興奮して吠えるようになる恐れがありますので、犬の餌は人の食事の前かずっと後で与えるようにしてください。餌や散歩のことだけでなく、全ての接し方において犬のペースに巻き込まれないように意識することが大切です。

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