雁が永眠
 2006年2月4日17時頃、雁が永眠しました。5年2ヶ月の短い命でした。直接の死因は子宮蓄膿症です。

 雁はこの5年間、多くの人に救助犬の必要性を伝えてきました。2003年8月15日には、増水のため沢を渡れず救助を求めていた人に雁が反応したことで、私が気が付き救助することが出来ました

 急峻な屋久島の地形では、甲斐犬にしか捜索できないような場所があります。雁の死を無駄にしないためにも、きっと優秀な雁2世を育てあげていこうと思います。

木下 大然

だいぜん&かりチーム

 2000年夏、山岳遭難者捜索のために屋久島の山に救助犬が入りました。私はこの救助犬グループのガイドをしたご縁で、屋久島初の救助犬を始めることになりました。屋久島は山岳遭難が多く、安全対策の一つとして救助犬の導入が考えられます。犬の嗅覚は人間の100万倍から1億倍とも言われています。数十年もの間埋められていた遺体でも犬は発見出来ます。災害救助犬には決った犬種はありませんが、私は屋久島のような山岳地帯に向いた犬として甲斐犬を選びました。救助犬の訓練に於ては、犬を訓練すると共にハンドラー(犬を操る人)の訓練が非常に重要です。特に山岳捜索に於ては体力と共に高度な技術を要することもあり、日頃から鍛錬しておく必要があるでしょう。

木下 大然

2000年11月15日〜19日 救助犬キャンプin琵琶湖
2001年1月29日〜2月9日 「雲居の雁」姫屋久島へ
2001年4月3日 屋久島に甲斐犬がもう一頭?
2002年9月30日〜10月28日 富山での訓練および審査会
2002年12月13日〜30日 救助犬仲間訪問の旅
2003年6月9日 雁の初めてのお見合
2003年10月19日 ドッグズウォーク石川
2003年10月20日〜27日 富山での訓練および審査会
2003年10月29日〜31日 福岡市で訓練指導
2004年1月30日 鉄君とお見合
2004年2月13日〜15日 飛騨で冬季合宿訓練会
2004年10月15日〜11月2日 富山での訓練および審査会、軽井沢でクマ対策犬見学、福岡市での合同訓練
2005年2月10日〜3月4日 山口市での救助犬デモ、飛騨市での雪崩捜索訓練、福岡市での合同訓練、鹿児島での警察犬見学
2005年3月12日〜13日 第2回九州救助犬協会審査会
  雁の健康管理と訓練日誌
捜索訓練のやり方

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